薬用植物総合情報データベース

生薬詳細

生薬名ドクカツ
生薬英名Aralia Rhizome
生薬ラテン名ARALIAE CORDATAE RHIZOMA
生薬和名独活
基原植物 Aralia cordata Thunberg(ウド)
部位根茎
局方収載
食薬区分専ら医薬品(軟化茎は非医、シシウド(Angelica pubescens/Angelica bisserata)の根茎・軟化茎は非医)
生薬成分クマリン:osthol, angelicone, angelol J, angelicin, xanthotoxin, sphondin
成分(化合物)
性状本品は湾曲した不整円柱状~塊状を呈する根茎で,ときに短い根を付けることがある.長さ4~12cm,径2.5~7cm,しばしば縦割又は横切されている.上部には茎の跡による大きなくぼみが1~数個あるか,又は径1.5~2.5cmの茎の短い残基を1個付けるものがある.外面は暗褐色~黄褐色を呈し,縦じわがあり,根の基部又はその跡がある.横切面は灰黄褐色~黄褐色を呈し,油道による褐色の細点が散在し,多くの裂け目がある. 本品は特異なにおいがあり,味はわずかに苦い. 本品の横切片を鏡検〈5.01〉するとき,最外層はコルク層で,コルク石細胞からなる層がある.これに続き数層の厚角組織が認められる.維管束と放射組織は明瞭で,髄は広い.師部の外側に師部繊維群が認められることがある.皮部及び髄に離生細胞間隙からなる油道が認められる.木部は道管,木部繊維及び厚壁化することがある木部柔組織からなる.髄中には維管束が散在する.また,柔細胞にはシュウ酸カルシウムの集晶が認められる.でんぷん粒は,単粒又は2~6個の複粒である.
用途発汗,駆風,鎮痛,利尿,消炎,感冒
調製法
エキス収率
文献情報
処方荊防敗毒散,十味敗毒湯,清上蠲痛湯,独活葛根湯,独活湯
モデル試料  4件
遺伝子情報  
日本薬局方情報 定量法
確認試験法
確認試験法(TLC)
乾燥減量
灰分
酸不溶性灰分
エキス含量
精油含量
純度試験
その他
NMR情報  
漢方処方情報 十味敗毒湯
生物活性情報 Amyloid beta cell death