薬用植物総合情報データベース

生薬詳細

生薬名カッコウ
生薬英名Pogostemon Herb
生薬ラテン名POGOSTEMONI HERBA
生薬和名藿香
基原植物 Pogostemon cablin Bentham
部位地上部
局方収載
食薬区分専ら医薬品
生薬成分精油:eugenol, patchouli alcohol, cinnamic aldehyde, α-guaiene, pogostone など
成分(化合物)
性状本品は茎及びこれに対生した葉からなる.葉はしわがよって縮み,水に浸してしわを伸ばすと,卵形~卵状長楕円形を呈し,長さ2.5~10cm,幅2.5~7cm,辺縁に鈍きょ歯があり,基部は広いくさび形で葉柄を付ける.葉の上面は暗褐色,下面は灰褐色を呈し,両面に密に毛がある.茎は方柱形,中実で,表面は灰緑色を呈し,灰白色~黄白色の毛があり,髄は大きく,類白色で海綿状を呈する.ルーペ視するとき,毛,腺毛及び腺りんを認める. 本品は特異なにおいがあり,味はわずかに苦い. 本品の葉柄の横切片を鏡検〈5.01〉するとき,向軸面中央は大きく突出し,その表皮の内側に厚角細胞が認められる.中央部の維管束は2群に分かれる.葉身主脈部の横切片を鏡検〈5.01〉するとき,主脈の向軸面は大きく突出し,その表皮の内側に厚角細胞が認められる.中央部には扇状に配列した維管束がある.茎の横切片を鏡検〈5.01〉するとき,表皮の内側に数細胞層の厚角組織が認められる.ときに表皮下にコルク層が発達することがある.皮層の内側には並立維管束が環状に配列し,師部の外側に師部繊維群が認められる.皮層の柔細胞中に油滴が,髄の柔細胞中にシュウ酸カルシウムの針晶,単晶又は柱状晶が認められる.
用途消化不良,下痢,嘔吐,暑気あたり,化粧品用香料,賦香防虫剤
調製法
エキス収率
文献情報
処方藿香正気散,香砂平胃散,香砂六君子湯,銭氏白朮散,丁香柿蒂湯,不換金正気散
モデル試料  1件
遺伝子情報  
日本薬局方情報 定量法
確認試験法
確認試験法(TLC)
乾燥減量_1 乾燥減量_2
灰分
酸不溶性灰分
エキス含量
精油含量
純度試験
その他
NMR情報  
漢方処方情報
生物活性情報