生薬名 | サイコ |
生薬英名 | Bupleurum Root |
生薬ラテン名 | BUPLEURI RADIX |
生薬和名 | 柴胡 |
基原植物 |
Bupleurum falcatum L.(ミシマサイコ)
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部位 | 根 |
局方収載 | 局 |
食薬区分 | 専ら医薬品(葉は非医) |
生薬成分 | saponin:saikosaponin a, c, d, e, f など sterol:α-spinasterol, stigmasterol, など
脂肪酸:palmitic acid, stearic acid, oleic acid, linoleic acid, lignoceric acid など
その他:adonitol, l-anomalin, arginine など |
成分(化合物) |
Saikosaponin a(サイコサポニンa)
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saikosaponin d(サイコサポニンd)
,
Saikosaponin c(サイコサポニンc)
,
saikosaponin b2(サイコサポニンb2)
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性状 | 細長い円すい形~円柱形を呈し,単一又は分枝し,長さ10~20 cm,径0.5~1. 5 cm,根頭には茎の基部を付けていることがある.外面は淡褐色~褐色で,深いしわがあるものもある.折りやすく,折面はやや繊雄性である.特異なにおいがあり,味はわずかに苦い.横切片を鏡検〈5.01〉するとき,皮部の厚さは半径の1/3~1/2で,皮部にはしばしば接線方向に長い裂け目があり,径15~35 μmの胞間性離生油道がやや多数散在する.木部には道管が放射線状若しくはほほ階段状に配列し,ところどころに繊維群がある.根頭部の髄には皮部と同様の油道がある.柔細胞中にはでんぷん粒及び油滴を認める.でんぷん粒は単粒又は複粒で,単粒の径は2~10 μmである.
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用途 | 解熱,強壮
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調製法 | 降霜後,地上部を5〜10 cm残し刈り取り,地下部を掘り上げる.地下部は水洗し,根についた茎を切り落とし,陽乾する.根は頭部についた茎の部分及びヒゲ根を取り除き,形を整える.ヒゲ根は乾燥中,半分乾いた時に根をもむと根を折らずに容易に取り除くことができる.調製した根は,乾燥した涼しい場所に貯蔵する.
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エキス収率 | |
文献情報 | |
処方 | 延年半夏湯,乙字湯,加味帰脾湯,加味解毒湯,加味逍遥散,加味逍遥散合四物湯,荊芥連翹湯,荊防敗毒散,柴陥湯,柴胡加竜骨牡蛎湯,柴胡桂枝乾姜湯,柴胡桂枝湯,柴胡清肝湯,柴芍六君子湯,柴朴湯(小柴胡合半夏厚朴湯),柴苓湯,滋陰至宝湯,四逆散,十味敗毒湯,小柴胡湯,小柴胡湯加桔梗石膏,逍遥散,秦艽羌活湯,秦艽防風湯,神秘湯,清肌安蛔湯,大柴胡湯,竹茹温胆湯,八味逍遥散,補中益気湯,抑肝散,抑肝散加陳皮半夏 |
モデル試料 10件 |
遺伝子情報 7件 |
日本薬局方情報 |
定量法
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確認試験法
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確認試験法(TLC)
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乾燥減量
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灰分
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酸不溶性灰分
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エキス含量
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精油含量
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純度試験
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その他
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NMR情報 8件 |
漢方処方情報 |
乙字湯
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加味帰脾湯
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加味逍遙散
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荊芥連翹湯
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柴胡加竜骨牡蛎湯
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柴胡桂枝湯
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柴朴湯
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柴苓湯
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十味敗毒湯
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小柴胡湯
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大柴胡湯
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補中益気湯
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生物活性情報 |
NO production inhibitory activity
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Amyloid beta cell death
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