薬用植物総合情報データベース

生薬詳細

生薬名インチンコウ
生薬英名Artemisia Capillaris Flower
生薬ラテン名ARTEMISIAE CAPILLARIS FLOS
生薬和名茵陳蒿
基原植物 Artemisia capillaris Thunberg(カワラヨモギ)
部位頭花
局方収載
食薬区分専ら医薬品
生薬成分coumarine類:esculetin 6, 7-dimethyl ether等, chromone類:capillarisin, capillartemisin A, B等 精油:capillarin, capillin, capillene, capillone等, flavonoid:cirsilinrol, cirsimaritin等
成分(化合物)
性状 卵形〜球形の長さ1.5〜2.7 mm, 幅1.2〜1.7 mmの頭花を主とし,糸状の葉と花序軸からなる.頭花の外面は淡緑色〜淡黄褐色,葉の外面は緑色〜緑褐色,花序軸の外面は緑色〜暗褐色を呈する.頭花をルーペ視する時,総ほう片は3〜4列に覆瓦状に並び,外片は卵形で鈍頭,内片はだ円形で外片より長く,長さ1.5 mm, 内片の中央部は竜骨状となり,周辺部は広く薄膜質となる.小花は筒状花で,頭花の周辺部のものは雌性花,中央部は両性花である.特異な弱いにおいがあり,味はやや辛く,わずかに麻ひ性である.
用途解熱,肝炎の予防,黄疸,各種の胆道疾患
調製法9〜10月,花粉の飛散が認められた後10〜14日目頃を目安に地上部を刈り取り,できるだけ葉や花序軸が混じらないように花穂だけを取った後,すみやかに乾燥させる.乾燥は天日,日陰または40〜50℃の温風で行ってもクマリン類含量に及ぼす影響は少ない.
エキス収率
文献情報
処方茵陳蒿湯,茵陳五苓散,加味解毒湯.
モデル試料  1件
遺伝子情報  
日本薬局方情報 定量法
確認試験法
確認試験法(TLC)
乾燥減量
灰分
酸不溶性灰分
エキス含量
精油含量
純度試験
その他
NMR情報  
漢方処方情報
生物活性情報