生薬名 | ダイオウ |
生薬英名 | Rhubarb |
生薬ラテン名 | RHEI RHIZOMA |
生薬和名 | 大黄 |
基原植物 |
Rheum palmatum Linne(ダイオウ)
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部位 | 根茎 |
局方収載 | 局 |
食薬区分 | 専ら医薬品(葉は非医) |
生薬成分 | dianthrone glucosides (sennoside A - F),anthraquinones (rhein,aloe-emodin,emodin,physcion,chrysophanol, etc) & their glycosides.stilben glycosides,naphthalene glycosides,chromones,phenylbutanone glycosides,condensed tannins (rhatannin), hydrolyzable tannins and related compounds,fatty acids,essential oil.
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成分(化合物) |
Sennoside A(センノシドA)
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Sennoside B(センノシドB)
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性状 | 卵形,長卵形または円柱形を呈し,しばしば横切または縦割され,径4〜10cm,長さ5〜15cmである.皮部の大部分を除いたものは,外面は平滑で,黄褐色〜淡褐色を呈し,白色の細かい網目の模様が見られるものがあり,質は緻密で堅い.コルク層を付けているものは,外面は暗褐色または赤黒色を呈し,粗いしわがあり,質は粗くてもろい.本品の破砕面は繊雄性でない.
木品の横切面は灰褐色,淡灰褐色または褐色で,黒褐色に白色及び淡褐色の入り組んだ複雑な模様がある.この模様は形成層の付近でしばしば放射状を呈し,また髄では径1〜3mmの褐色の小円の中心から放射状に走るつむじ様の組織からなり,環状に並ぶか,または不規則に散在している.
本品は特異なにおいがあり,味はわずかに渋くて苦い.噛めば細かい砂を噛むような感じがあり,唾液を黄色に染める.
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用途 | 緩下,健胃 漢方薬原料,配合剤原料として用いられる. |
調製法 | 本圃定植4〜5年目の秋または5〜6年目の早春に掘り上げる.地下部は水洗の後,適当な大きさに切断して乾燥(陽乾または60℃以下の強制乾燥)する.乾燥中はカビの発生などで変質しないように十分注意して仕上げる.乾燥後はふるいにかけ,粉塵などの夾雑物を除去して規定の麻袋などに梱包する.保管は直射日光を避け,吸湿や虫に食害されないよう特に留意する.
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エキス収率 | |
文献情報 | |
処方 | 茵陳蒿湯,応鐘散,乙字湯,葛根紅花湯,加味解毒湯,響声破笛丸,桂枝加芍薬大黄湯,五物解毒散,柴胡加竜骨牡蛎湯,三黄寫心湯,滋血潤腸湯,鷓鴣菜湯(三味鷓鴣菜湯),潤腸湯,小承気湯,秦艽防風湯,千金鶏鳴散,大黄甘草湯,大黄牡丹皮湯,大柴胡湯,治打撲一方,治頭瘡一方,調胃承気湯,通導散,桃核承気湯,独活湯,女神散(安栄湯),防風通聖散,麻子仁丸. |
モデル試料 9件 |
遺伝子情報 3件 |
日本薬局方情報 |
定量法
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確認試験法
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確認試験法(TLC)
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乾燥減量
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灰分
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酸不溶性灰分
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エキス含量
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精油含量
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純度試験
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その他
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NMR情報 2件 |
漢方処方情報 |
乙字湯
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柴胡加竜骨牡蛎湯
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大黄甘草湯
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大柴胡湯
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桃核承気湯
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防風通聖散
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麻子仁丸
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生物活性情報 |
NO production inhibitory activity
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樹状細胞の成熟化試験 (CD86)
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樹状細胞の成熟化試験 (CD80)
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樹状細胞の成熟化試験 (MHC class II)
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樹状細胞の生存率試験 (viability)
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Amyloid beta cell death
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