薬用植物総合情報データベース

生薬詳細

生薬名トウキ
生薬英名Japanese Angelica root
生薬ラテン名ANGELICAE RADIX
生薬和名当帰
基原植物 Angelica acutiloba Kitagawa(トウキ) , Angelica acutiloba var. sugiyamae Hikino (ホッカイトウキ)
部位
局方収載
食薬区分専ら医薬品
生薬成分精油0.1~0.3%:ligustilide, n-butylidenphthalide, sedanonic acid, safrol など 脂肪酸:palmitic acid, linoleic acid など    クマリン誘導体:scopoletin, umbelliferone, bergapten フタリド類:ligustilide, butylidenephthalide, butylphthalide ポリアセチレン化合物:falcarinol, falcarindiol, falcarinolone  その他:Vitamin B12, nicotic acid など 希工タノールエキス含量はオオブカトウキが多く,ホッカイトウキがやや少ない.リグスチライド含有率は両種とも0.05~0.1%である
成分(化合物) Ligustilide(リグスチリド)
性状本品は太くて短い主根から多数の根を分枝してほぼ紡錘形を呈し,長さ10~25cm,外面は暗褐色~赤褐色で,縦しわ及び横長に隆起した多数の細根の跡がある.根頭にわずかに葉鞘を残している.折節は暗褐色~黄褐色を呈し,平らである.本品は特異なにおいがあり,味はわずかに甘く,後にやや辛い.本品の横切片を鏡検するとき,コルク層は4~10層からなり,その内側に数層の厚角組織が続いている.皮部には分泌細胞に囲まれた多数の油道並びにしばしば大きなすき間かある.皮部と木部の境界は明らかで,木部では多数の道管と放射組織とが交互に放射状に配列し,外方の道管は単独または数個集まってやや密に配列して,くさび状を呈し,中心部付近の道管は極めてまばらに存在する
用途補血,強壮,血行障害,鎮痛,鎮静
調製法茎葉が黄変し始めた頃(北海道では10月上・中旬,奈良県では11月上旬から2月下旬),晴天の日に掘り採り,地上に並べて2~3日干し,土をたたき落として,5~6本ずつ茎葉の部分を合わせ小束にしハサ掛け乾燥する.八分どおり乾燥した頃おろして一旦温湯に入れ,小根が柔らかくなった頃,土を落としながら根の形を整える.再度乾燥した後,茎葉を切り落として,茎葉や土砂が混入しないように,丁寧に揃えて荷作りをする.北海道では掘り採り後,ハサ掛け乾燥し,水分含量が18~20%になった頃ハサからおろし,茎葉を除いた後,火力で仕上げ乾燥し,磨き機で土砂や夾雑物を除いて仕上げる.,茎葉が黄変し始めた頃(北海道では10月上・中旬,奈良県では11月上旬から2月下旬),晴天の日に掘り採り,地上に並べて2~3日干し,土をたたき落として,5~6本ずつ茎葉の部分を合わせ小束にしハサ掛け乾燥する.八分どおり乾燥した頃おろして一旦温湯に入れ,小根が柔らかくなった頃,土を落としながら根の形を整える.再度乾燥した後,茎葉を切り落として,茎葉や土砂が混入しないように,丁寧に揃えて荷作りをする.北海道では掘り採り後,ハサ掛け乾燥し,水分含量が18~20%になった頃ハサからおろし,茎葉を除いた後,火力で仕上げ乾燥し,磨き機で土砂や夾雑物を除いて仕上げる.
エキス収率
文献情報
処方胃風湯,温経湯,温青飲,乙字湯,加味帰脾湯,加味逍遥散,加味逍遥散合四物湯、帰耆建中湯,帰脾湯,芎帰膠艾湯,芎帰調血飲,芎帰調血飲第一加減、荊芥連翹湯,牛膝散,五積散,五淋散.柴胡清肝湯,滋陰降火湯,滋陰至宝湯, 紫雲膏,滋血潤腸湯,七物降下湯,四物湯,蛇床子湯,十全大補湯,潤腸湯,消風散,逍遥散,秦艽防風湯,清暑益気湯,清上蠲痛湯(駆風触痛湯),清肺湯,折衝飲,千金鶏鳴散,疎経活血湯,蘇子降気湯,猪苓湯合四物湯,通導散,当帰飲子,当帰建中湯,当帰散,当帰四逆加呉茱萸生姜湯,当帰四逆湯,当帰芍薬散,当帰湯,当帰貝母苦参丸料,独活湯,女神散,(安栄湯),人参養栄湯,八味逍遥散,防風通聖散,補中益気湯,薏苡仁湯,抑肝散,抑肝散加陳皮半夏,竜胆瀉肝湯
モデル試料  13件
遺伝子情報  41件
日本薬局方情報 定量法
確認試験法
確認試験法(TLC)
乾燥減量
灰分
酸不溶性灰分
エキス含量
精油含量
純度試験
その他
NMR情報  
漢方処方情報 温経湯 , 温清飲 , 乙字湯 , 加味帰脾湯 , 加味逍遙散 , 荊芥連翹湯 , 十全大補湯 , 疎経活血湯 , 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 , 当帰芍薬散 , 人参養栄湯 , 防風通聖散 , 補中益気湯
生物活性情報 NO production inhibitory activity , Amyloid beta cell death