薬用植物総合情報データベース

生薬詳細

生薬名ビャクジュツ
生薬英名Atractylodes Rhizome
生薬ラテン名ATRACTYLODIS RHIZOMA
生薬和名白朮
基原植物 Atractylodes japonica Koidzumi ex Kitamura(オケラ) , Atractylodes ovata DC.(オオバナオケラ)
部位根茎
局方収載
食薬区分専ら医薬品
生薬成分和白朮:atractylon, atractylenolide Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ , 3β-acetoxyatractylon などのセスキテルペノイドを含む。 ワビャクジュツの主成分はアトラクチロン,セリナ4,7ジエン8オン等のセスキテルペノイド,ポリアセチレン化合物,アトラクタンA等の多糖類である.
成分(化合物) Atractylenolide Ⅲ(アトラクチレノリドⅢ)
性状本品の周皮を除いたものは不整塊又は不規則に屈曲した円柱状を呈し,長さ3~8cm,径2~3cmである.外面は淡灰黄色~淡黄白色で,ところどころ灰褐色で,しばしば結節状に隆起し,あらいしわがある.折りにくく,折面は繊維性である.本品の横切面には淡黄褐色~褐色の分泌物による細点がある.本品は特異なにおいがあり,味はわずかに苦い.
用途解表薬(頭痛,顔面痛,化膿などの諸症)として処方に配合
調製法11月上旬から2年生根茎を収穫する.掘り上げた根茎は,水洗後,日干し乾燥する.市場品は肥大した不整塊状の根茎を選んで,周皮を除いたものと周皮を付けたままの不規則に屈曲する円柱状又は不整塊状の根茎である. ,11月上旬から2年生根茎を収穫する.掘り上げた根茎は,水洗後,日干し乾燥する。乾燥した根茎は磨きをがけて根を落とし,製品とする.
エキス収率
文献情報
処方胃風湯,胃苓湯,茵蔯五苓散,化食養脾湯,藿香正気散,加味帰脾湯,加味逍遥散,加味逍遥散合四物湯,帰脾湯,芎帰調血飲,芎帰調血飲第一加減,桂枝人参湯,啓脾湯,香砂養胃湯,香砂六君子湯,五苓散,柴芍六君子湯,柴苓湯,滋陰降火湯,滋陰至宝湯,四君子湯,実脾飲,十全大補湯,逍遥散,四苓湯,秦艽防風湯,参苓白朮散,清暑益気湯,銭氏白朮散,当帰散,当帰芍薬散,二朮湯,女神散(安栄湯),人参湯(理中丸),人参養栄湯,八味逍遥散,半夏白朮天麻湯,茯苓飲,茯苓飲合半夏厚朴湯,茯苓沢瀉湯,分消湯,防已黄耆湯,防風通聖散,補気建中湯,補中益気湯,抑肝散,抑肝散加陳皮半夏,六君子湯,苓姜朮甘湯,苓桂朮甘湯
モデル試料  10件
遺伝子情報  5件
日本薬局方情報 定量法
確認試験法
確認試験法(TLC)
乾燥減量
灰分
酸不溶性灰分
エキス含量
精油含量
純度試験
その他
NMR情報  1件
漢方処方情報 加味帰脾湯 , 加味逍遙散 , 柴苓湯 , 十全大補湯 , 当帰芍薬散 , 人参養栄湯 , 半夏白朮天麻湯 , 防已黄耆湯 , 防風通聖散 , 補中益気湯 , 六君子湯
生物活性情報 NO production inhibitory activity , Amyloid beta cell death