生薬名 | ボウイ |
生薬英名 | Sinomenium Stem |
生薬ラテン名 | SINOMENI CAULIS ET RHIZOMA |
生薬和名 | 防已 |
基原植物 |
Sinomenium acutum Rehder et Wilson(オオツヅラフジ)
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部位 | つる性の茎,根茎 |
局方収載 | 局 |
食薬区分 | 専ら医薬品 |
生薬成分 | アルカロイド:sinomenine(主),disinomenine,isosinomenine,sinacutine,tuduranine,magnoflorine等
その他:β-sitosterol, stigmasterol など |
成分(化合物) |
Sinomenine(シノメニン)
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性状 | 円形又はだ円形の切片で,厚さ0.2〜0.4 cm,径1〜4.5 cmである.両切面の皮部は淡褐色〜暗褐色を呈し,木部は灰褐色の導管部と暗褐色の放射組織とが交互に放射状に配列する.側面は暗灰色で,縦みぞといぼ状突起がある.ほとんどにおいはなく,味は苦い.横切面を鏡検するとき,一次皮部及び内しょうには著しく膜の厚い石細胞が認められ,導管部では大小の導管がほぼ階段状に配列する.放射組織の細胞はおおむね木化せず,ところどころに著しく膜の厚い大きな石細胞が散在する.一次皮部にはシュウ酸カルシウムの針晶を含み,でんぷん粒は単晶で,径は3〜10 μmである. |
用途 | 利尿,抗炎症,鎮痛 |
調製法 | 定植後5年目の12月~2月に収穫する.まず,地際でつる性の茎を切り取り,直径1 ㎝未満の茎を切り捨てる.土砂の付いた部分は水洗する.防已には淡黄褐色に仕上げた生薬(白防已)と暗褐色に仕上げた生薬(黒防已)の両方が流通している.
淡色に仕上げる場合は,収穫した茎を約5 ㎜の厚さにスライスし,風通しの良い場所で天日乾燥する.暗色に仕上げる場合は,収穫した茎を1 m程の長さに切り揃え,軒下などの雨のかからない場所に積んで乾燥させる.乾燥後に改めて水に漬け,十分給水させた後引き上げ,1晩ほど置いて約5 ㎜の厚さにスライスし,風通しの良い場所で天日乾燥する.また,春先(2月末~3月)に収穫したものでは,この作業をしなくても,暗色に仕上がるという.従来,暗褐色のものが良いといわれていたが,シノメニン含有量が高い淡黄褐色のものが主に流通している.
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エキス収率 | |
文献情報 | |
処方 | 疎経活血等,独活湯,防已黄耆湯,防已茯苓湯 |
モデル試料 31件 |
遺伝子情報 2件 |
日本薬局方情報 |
定量法
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確認試験法
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確認試験法(TLC)
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乾燥減量
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灰分
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酸不溶性灰分
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エキス含量
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精油含量
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純度試験
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その他
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NMR情報 1件 |
漢方処方情報 |
疎経活血湯
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防已黄耆湯
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生物活性情報 |
NO production inhibitory activity
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Amyloid beta cell death
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Amyloid beta cell death
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Amyloid beta cell death
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