薬用植物総合情報データベース

生薬詳細

生薬名モッコウ
生薬英名Saussurea Root
生薬ラテン名SAUSSUREAE RADIX
生薬和名木香
基原植物 Saussurea lappa Clarke(モッコウ)
部位
局方収載
食薬区分専ら医薬品
生薬成分精油1~2.5%:aplotaxene(heptadeca-1,8,11,14-tetraene) (主), costic acid(副), α-costol, costunolide, costus lactone, dehydrocostus lactone, dihydrocostus lactone, phellandrene, camphene β-elemen など   アルカロイド:saussurine など   その他:タンニン, 苦味成分 など
成分(化合物) Dehydrocostuslactone(デヒドロコスツスラクトン)
性状本品はほぽ円柱形を呈し,長さ5~20 cm, 径1~6cmである.わずかに湾曲するものがあり,ときに縦割されている.根頭のあるものでは上端部は茎の跡がくぽんいる.外面は黄褐色~灰褐色で,あらい縦じわと細かい網目のしわ及び側根の残基がある.ときに周皮を除いたものもある.質は堅くて充実し,折れにくい.横切面は黄褐色~暗褐色で,形成層付近は暗色を呈する.ルーペ視するとき,放射組織は明らかで,ところどころに大きな裂け目があり,褐色の油室が散在している.老根では中央に髄があり,しばしばうつろになっている.本品は持異なにおいがあり,味は苦い.
用途芳香性健胃薬であり,食欲不振,消化不良に配合剤として用いる. 嘔吐,下痢,腹痛などにも用いられる
調製法2年目の春に掘り上げ,粉砕のしやすい生薬を望む場合は短期間に乾燥を行い,エキス量が多く油気に富む木香を調製する場合には20日以上の自然乾燥を施す.収穫後は,水洗し,風乾場(吹抜,たたき,砂利上など)またはビニールハウスで乾燥し,温風乾燥機50℃で仕上げ乾燥を行う.最初から温風乾燥も可能であるがエキス含量が低下する.
エキス収率
文献情報
処方加味帰脾湯,帰脾湯,芎帰調血飲第一加減,香砂養胃湯,牛膝散,椒梅湯,参蘇飲,実脾飲,銭氏白朮散,丁香柿蒂湯,女神散,分消湯
モデル試料  11件
遺伝子情報  
日本薬局方情報 定量法
確認試験法
確認試験法(TLC)
乾燥減量
灰分
酸不溶性灰分
エキス含量
精油含量
純度試験
その他
NMR情報  1件
漢方処方情報 加味帰脾湯
生物活性情報 Amyloid beta cell death