薬用植物総合情報データベース

生薬詳細

生薬名チョウトウコウ
生薬英名Uncaria Thorn
生薬ラテン名UNCARIAE UNCIS CAM RAMLUS
生薬和名釣藤鉤・釣藤鈎
基原植物 Uncaria rhynchophylla (Miq.) Miq.(カギカズラ)
部位通例とげで、ときには湯通し又は蒸したもの
局方収載
食薬区分専ら医薬品(葉は非医)
生薬成分インドール系アルカロイド:rhynchophylline, isorhynchophylline, hirsutine, dihydrocorynantheine, hirsuteine など その他:uncaric acid A, uncaric acid B, ursolic acid, hyperin など
成分(化合物) Hirsutine(ヒルスチン) , Rhynchophylline(リンコフィリン)
性状かぎ状のとげ又はとげが対生又は単生する短い茎からなる.とげは長さ1~4cmで,湾曲して先端はとがり,外面は赤褐色~暗褐色,または黄褐色を呈し,毛を付けるものもある.横切面は長だ円形~だ円形で,淡褐色を呈する.茎は細長い方柱形~円柱形で径2~5mm,外面は赤褐色~暗褐色,又は黄褐色を呈し,横切面は方形で,髄は淡褐色で方形~だ円形を呈するか又は空洞化している.質は堅い.ほとんどにおいがなく,味はほとんどない.とげの横切面を鏡検するとき,表皮のクチクラは平滑又は歯牙状の細かい凹凸があり,師部に外接する繊維はほぼ環状に配列し,皮部の柔細胞中にはシュウ酸カルシウムの砂晶を認める.
用途漢方処方用薬で血圧降下,消炎,鎮痙,鎮静の目的で処方に配合されている
調製法晩秋~初冬に地上部を切断し,茎の少ない状態にかぎの部分を調製し,陽乾する.
エキス収率
文献情報
処方 210処方では七物降下湯,釣藤散,抑肝散,抑肝散加陳皮半夏 . その他の処方では釣藤飲,羚羊釣藤湯など.
モデル試料  18件
遺伝子情報  
日本薬局方情報 定量法
確認試験法
確認試験法(TLC)
乾燥減量
灰分
酸不溶性灰分
エキス含量
精油含量
純度試験
その他
NMR情報  2件
漢方処方情報 釣藤散
生物活性情報 Amyloid beta cell death