生薬名 | バイモ |
生薬英名 | Fritillaria Bulb |
生薬ラテン名 | FRITILLARIAE BULBUS |
生薬和名 | 貝母 |
基原植物 |
Fritillaria verticillata Willd. var. thunbergii Baker(アミガサユリ)
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部位 | りん茎 |
局方収載 | 局 |
食薬区分 | 専ら医薬品 |
生薬成分 | アルカロイド:fritilline,fritillarine,verticine,等
ステロイドアルカロイド:peimine,peiminine,peiminone,zhebeinine,verticillne など
配糖体:peiminoside(peimine+D-glucose) など |
成分(化合物) |
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性状 | 偏球形を呈し,肥厚した2個のりん片葉からなり,径2〜3 cm,高さ1〜2 cm,しばしば分離したものがある.外面及び内面は白色〜淡黄褐色,内面の基部はやや暗色を呈する.石灰を散布して乾燥したものは白粉を付けている.折面は白色を呈し,粉性である.特異な弱いにおいがあり,味は苦い.横切片を鏡検するとき,最外層は1層の表皮からなりその内側は柔組織で満たされ,多数の維管束が散在する.柔組織中にはでんぷん粒を含む.でんぷん粒は主に単粒で,径5〜50 μm,層紋が明瞭で,長卵形〜卵形又は三角状卵形,まれに2〜3個からなる複粒もある.また,表皮細胞及び導管付近の柔細胞にはシュウ酸カルシウムの単晶を含む. |
用途 | 漢方処方用薬で鎮咳,去痰,消炎を目的とした処方に配合 |
調製法 | 暖地では5月上旬ごろから茎葉が黄変するが,これが完全に枯死しないうちに掘り採る.生重量10~20gのりん茎を集め,土を洗い落とし,ひげ根及び外皮を取り去る.外皮の剥離は,りん茎20 kg に対して2Lの割合で小砂を混ぜ,少量の水を入れた専用の木箱に入れ,約20分間回転させる.その後,よく水洗いして皮と土砂を除き,陽乾する.石灰で処理する場合,剥皮したりん茎300 kg 当たり生石灰を20 kg の割合で木箱に入れ,回転させよく混ぜ合わせ,堆積したまま一晩おいて石灰をしみ込ませてから薄く広げて,陽乾又は温風で乾燥させる.乾燥後,石灰を取り去る.りん茎の剥皮は水洗後速やかにむらなく完全に行い,剥皮後の石灰処理もまたりん茎を乾かすことなく速やかに行う.調製したりん茎は短期間に乾燥させ,純白に仕上げる.
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エキス収率 | |
文献情報 | |
処方 | 当帰貝母苦参丸料,清肺湯,滋陰至宝湯 |
モデル試料 1件 |
遺伝子情報 |
日本薬局方情報 |
定量法
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確認試験法
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確認試験法(TLC)
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乾燥減量
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灰分
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酸不溶性灰分
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エキス含量
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精油含量
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純度試験
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その他
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NMR情報 |
漢方処方情報 |
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生物活性情報 |
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