薬用植物総合情報データベース

生薬詳細

生薬名オウゴン
生薬英名Scutellaria Root
生薬ラテン名SCUTELLARIAE RADIX
生薬和名黄苓
基原植物 Scutellaria baicalensis Georgi(コガネバナ)
部位周皮を除いた根
局方収載
食薬区分専ら医薬品(茎・葉は非医)
生薬成分flavonoid:baicalin,baicalein,wogonin,wogonin glucuronide,oroxylin A,skullcapflavone など steroid:β-sitosterol,campesterol など 糖類:sucrose,D-glucose など
成分(化合物) baicalin(バイカリン) , wogonin(オウゴニン) , baicalein(バイカレイン)
性状円すい状,半管状または平板状で,長さ5~20 cm, 径0.5~3cmである.外面は黄褐色を呈し,粗雑で著明な縦じわを認め,ところどころに側根の跡及び褐色の周皮の破片を残す.上端には茎の跡または茎の残基をつける.老根では中心部の木部は腐朽し,またしばしばうつろとなり,質は堅いが折りやすい.折面は繊維性で鮮黄色である.最近は野生品と同時に栽培品も流通し始めたため,細長く,表面が比較的なめらかな黄色を呈するものもみられる.本品はほとんどにおいがなく,味はわずかに苦い.
用途消炎,解熱,鎮痛,止寫
調製法2年目の秋の地上部が黄変した頃に地上部を刈り取り,根を傷つけないように掘り取る.根頭部についている茎と細い根を取り除き,水洗後速やかに竹べらや金属製たわし(鉄製は厳禁)で剥皮し,直ちに陽乾または強制乾燥(50~60°C)する.乾燥した根は黄色~鮮橙黄色を呈する.剥皮後室内などに放置しておくと青緑色を帯びて商品価値が劣る.したがって陽乾を行う場合は天気の良い日に調製するのがポイントである.
エキス収率エキス収率(オウゴン・モデル試料).pdf
文献情報
処方温清飲,黄芩湯,黄連阿膠湯,黄連解毒湯,乙字湯,葛根黄連黄芩湯,加味解毒湯,甘草瀉心湯,荊芥連翹湯,五淋散,柴陥湯,柴胡加竜骨牡蛎湯(黄芩の加味された変方),柴胡桂枝乾姜湯,柴胡桂枝湯,柴胡清肝湯,柴朴湯,柴苓湯,三黄瀉心湯,三物黄芩湯,潤腸湯,生姜瀉心湯,小柴胡湯,小柴胡湯加桔梗石膏,辛夷清肺湯,清肌安蛔湯,清湿化痰湯,清上蠲痛湯,清上防風湯,清心蓮子飲,清肺湯,大柴胡湯,当帰散,二朮湯,女神散,半夏瀉心湯,防風通聖散,補気建中湯,竜胆瀉肝湯
モデル試料  33件
遺伝子情報  81件
日本薬局方情報 定量法
確認試験法
確認試験法(TLC)
乾燥減量
灰分
酸不溶性灰分
エキス含量
精油含量
純度試験
その他
NMR情報  9件
漢方処方情報 温清飲 , 黄連解毒湯 , 乙字湯 , 荊芥連翹湯 , 柴胡加竜骨牡蛎湯 , 柴胡桂枝湯 , 柴朴湯 , 柴苓湯 , 小柴胡湯 , 大柴胡湯 , 半夏瀉心湯 , 防風通聖散
生物活性情報 NO production inhibitory activity , Oxygen radical absorption , Proliferation , Oxygen radical absorption , Erythrocyte method (Intracellular reactive oxygen species scavenging activity) , Amyloid beta cell death