生薬名 | オウバク |
生薬英名 | Phellodendron Bark |
生薬ラテン名 | PHELLODENDRI CORTEX |
生薬和名 | 黄柏 |
基原植物 |
Phellodendron amurense Ruprecht(キハダ)
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部位 | 周皮を除いた樹皮 |
局方収載 | 局 |
食薬区分 | 専ら医薬品(葉・実は非医) |
生薬成分 | alkaloid:berberine, palmatin,magnoflorine , phellodendrine, jateorrhizin など
苦味成分:obakunone, obakulactone( limonine) など
steroid:β-sitosterol,campesterol など |
成分(化合物) |
Berberine Chloride(ベルベリン塩化物)
,
Palmatine Chloride(パルマチン塩化物)
,
Limonin(リモニン)
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性状 | 板状または巻き込んだ半管状の皮片で,厚さ2~4 mm. 外面は灰黄褐色~灰褐色で,多数の皮目の跡があり,内面は黄色~暗黄褐色で細かい縦線がある.折面は繊維性で鮮黄色.横切面をルーペ視するとき,皮部外層は黄色で薄く,石細胞が黄褐色の点状に分布する.皮部内層は厚く,一次放射組織は外方に向かうに従い幅が広がるので二次皮部の一次放射組織間はほぼ三角形を呈し,その頂点に後生放射組織が集中する.師部繊維群は褐色で階段状に並び,放射組織と交叉し,格子状を呈する.弱いにおいがあり,味は極めて苦く,粘液性で唾液を黄色に染める.
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用途 | 苦味健胃,整腸,消炎,収斂等 |
調製法 | 15年生以上の木について,水分を多く含んで樹皮がはがれやすく,外皮と内皮の分離が最も容易な時期(7月~8月)に伐採し,樹皮をはいで収穫する.伐採した幹に長さ0.8~1.0mの間隔で輪切り状横切りにナ夕あるいは皮むき鎌などで木部に達する位の深さに傷をつけ,さらに縦にも同じ要領で傷をつける.傷口に皮むき鎌あるいは竹串を用いて皮部と木部の間に挿入し皮部をはぎ取る.剥皮した皮部は直接地面に触れないように枝や樹幹の上に内側を太陽に向けて乾燥する.
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エキス収率 | |
文献情報 | |
処方 | 温青飲,黄連解毒湯,加味解毒湯,荊芥連翹湯,柴胡清肝湯,滋陰降火湯,七物降下湯,蒸眼一方,秦艽防風湯,清暑益気湯,中黄膏,独活湯,半夏白朮天麻湯,楊柏散
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モデル試料 23件 |
遺伝子情報 9件 |
日本薬局方情報 |
定量法
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確認試験法
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確認試験法(TLC)
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乾燥減量
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灰分
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酸不溶性灰分
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エキス含量
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精油含量
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純度試験
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その他
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NMR情報 7件 |
漢方処方情報 |
温清飲
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黄連解毒湯
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荊芥連翹湯
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半夏白朮天麻湯
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生物活性情報 |
Amyloid beta cell death
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