薬用植物総合情報データベース

生薬詳細

生薬名ゼンコ
生薬英名Peucedanum Root
生薬ラテン名PEUCEDANI RADIX
生薬和名前胡
基原植物 Peucedanum praeruptorum Dunn , Angelica decursiva Franchet et Savatier (Peucedanum decursivum Maximowicz) (ノダケ)
部位
局方収載
食薬区分専ら医薬品
生薬成分(1)クマリン類:praeruptorin A, B, C, nodakenin (2)クマリン類:decursin, descursidin, descuroside Ⅰ,Ⅱ, Ⅲ, nodakenin
成分(化合物) Nodakenin(ノダケニン) , Praeruptorin A(プラエルプトリンA)
性状1) Peucedanum praeruptorum Dunn 本品は細長い倒円錐形~円柱形を呈し,下部はときに二股になる.長さ3~15cm,根頭部の径は0.8~1.8cmである.外面は淡褐色~暗褐色を呈し,根頭部には多数の輪節状のしわがあり,毛状を呈する葉柄の残基を付けるものもある.根にはやや深い縦じわ及び側根を切除した跡がある.横切面は淡褐色~類白色を呈する.質はもろい. 本品は特異なにおいがあり,味はわずかに苦い. 本品の横切片を鏡検〈5.01〉するとき,最外層はコルク層からなり,一部のコルク細胞は内側の接線壁が肥厚する.その内側には厚角組織がある.皮部には多数の油道が散在し,空隙が認められる.師部の先端部には師部繊維が見られることがある.木部には道管が認められ,油道が散在する.柔組織中に認められるでんぷん粒は2~10数個の複粒である. 2) Angelica decursiva Franchet et Savatier 本品は1)に似るが,根頭部に毛状を呈する葉柄の残基を付けない. 本品の横切片を鏡検〈5.01〉するとき,本品は1)に似るが,コルク細胞の細胞壁は肥厚せず,師部の先端部には師部繊維を認めない.また,木部中には油道が認められない.
用途漢方処方薬で封熱の除去,上昇した気を下げる.風邪薬,鎮咳去痰を目的とした漢方処方として適用
調製法
エキス収率
文献情報
処方荊防敗毒散,参蘇飲、蘇子降気湯
モデル試料  1件
遺伝子情報  
日本薬局方情報 定量法
確認試験法
確認試験法(TLC)
乾燥減量
灰分
酸不溶性灰分
エキス含量
精油含量
純度試験
その他
NMR情報  3件
漢方処方情報
生物活性情報