薬用植物総合情報データベース

植物体栽培及び植物の効率的生産法

植物名エビスグサ
ラテン名Cassia obtusifolia L.
種苗および品種在来種が栽培されている.
繁殖種子を用いる.
栽培適性高温を好む植物で温暖地に適する.土質は砂質壌土,埴質壌土,腐植質壌土など いずれにも適している.過湿の土地や日陰地には適さない.
播種,定植および育苗条間60~70cmに播条を設け,種子をすし播きし,覆土する.覆土の厚さは1 ~1.5 cmとし,覆土後鎮圧する.播種量は10a当たり2kgで十分である. 播種は東海地方では4月中旬~5月上旬,関東地方では4月下旬~5月中旬を適期とする.
肥料
管理播種後7~10日で発芽し,その後20日くらいで本葉3~4枚となる.この頃に除 草,間引きを行い,株間を15 cm 程度とし中耕・土寄せをする.さらに,本葉が7 ~8枚になったら,2回目の間引きを行い,株間を30 cm 前後になるようにする.  草丈が約40 cm になったら,最後の中耕,土寄せを行う.なお,肥料不足で生育が 思わしくない場合には,追肥として複合粒状化成肥料(窒素15%,燐酸15%,加里15%)を 10a当たり15~20 kg (窒素,燐酸,加里各2.25~3.0 kg)施用する.
病害虫駆除生育,収量に障害となるような病虫害はない.
収穫・調製秋にさや果が成熟し,次第に茶褐色となり,下葉は枯れ落ち,上位葉も黄変して くる.10月下旬~11月中旬が収穫の適期である.収穫は株ごと抜き取り,1~2日 畑に広げて陽乾した後結束し,日当たり,風通しの良いところに立てかけ,全草の 乾燥を待つ.結束したままで自然乾燥していると,さや果内の種子は後熟し,堅く なってさや果が裂開し,種子がこぼれ落ちるようになる.その直前に脱穀機で種子 を落とす.このとき乾燥不十分なものは砕けるから注意が必要である.種子はふる いなどによって完全に不純物を取り除く.調製の終わった種子はシートなどに広げ て乾燥する.
収量400~500 kg程度である.
参考情報(生物活性)
参考情報(生物活性)ファイル
特性分類表 
表題エビスグサの特性分類表
画像、ファイル エビスグサ(特性分類表).pdf
備考
栽培暦 
表題エビスグサ栽培暦
画像、ファイル エビスグサ(栽培暦).pdf
備考
栽培方法関連データ 
栽培方法関連写真データ 
表題エビスグサの種子
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解説

表題エビスグサの発芽期
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解説

表題エビスグサの生育初期
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解説

表題エビスグサの生育盛期
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解説

表題エビスグサの花
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解説

表題エビスグサの収穫期
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解説

表題生薬
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解説
種子発芽情報データ 
備考
備考ファイル