表題 | ホソバオケラ特性分類表 |
画像、ファイル | ホソバオケラ特性分類表.pdf |
備考 |
植物体栽培及び植物の効率的生産法
植物名 | ホソバオケラ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン名 | Atractylodes lancea De Candole | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種苗および品種 | 栽培品種は未だ育成されていないが,在来種としてサドオケラという系統がある.この系統及び中国の自生株には成分組成の異なる系統(株)が見られる.日本薬局方ではアトラクチロンを含まないことが規定されているので,栽培する場合には同成分を含まない基原の選定が前提条件となる. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
繁殖 | 通常,株分けした根茎(種イモ)を用いる.秋,収穫した株の地上部を基部から切り取り,根茎を30g(約3芽)〜60g(約5芽)に分割し,苗とする. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
栽培適性 | 秋植えした根茎は翌春萌芽するが,1株の芽がすべて萌芽するには20日くらい要する.当初は根生葉状を呈し,間もなく茎が伸長し始める.伸長とともに茎葉の腋がら分枝が発生するが,その着生位置,数は系統によって異なる.根茎の栄養分はこの萌芽のために多量に消費され,その肥大は生育後半に急激に進むようである.夏になると各茎頂及び枝頂に着蕾し,秋に開花する. 植え付け後4年間の生育過程は系統によって多少遅速があり,初期のうちは種イモの大きさによっても影響される.草丈は3年目にその系統特有の値を示し,種イモの影響も消去される.茎数は3年間に亙って直線的に増加し,4年目にその増加は鈍化する.乾物重の増加は,当初の3年間直線的に進む系統と,4年目の増加も比較的大きい系統とがあり,特性の1つと思われる. 種イモの大きさは1年目の草丈,茎数,乾物重などに影響するが,2年目以降はほとんど影響が見られなくなる.苗の大きさは,その地域での活前半や萌芽の遅速によって判断したほうが良い. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
播種,定植および育苗 | 株分けの場合は秋植えとする.窪地や排水不良地のない畑を選定し,まず,堆肥を10a当たり2,000〜3,000 kg 前後散布する.散布後,プラウで耕起し,次にロータリーで2,3回耕うん,整地し,苗をやや深めに植え付ける.栽植密度は3年栽培で条間60 cm, 株間30 cm (10a当たり5,500株)が適当であり,栽植密度を高くしても個体重が小さくなって多収にはならない. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
肥料 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
管理 | 6月から9月にかけて適宜除草する.長期間栽培する作物なので,どうしても土が固くなるため,年に数回中耕して適水性を保つことが重要である. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
病害虫駆除 | 栽培上,大きな被害をもたらす病虫害は知られていないが,アブラムシの発生が多少見られ,また,白絹病が発生することもあるので,適宜防除を行う. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
収穫・調製 | 生育年次及び時期による成分量の変化は少ないという研究結果もあるが,研究の蓄積がほとんどないので,成分から見た収穫適期は決定しがたい.一方,根茎は茎葉が枯死するまで肥大を続けるので,栽培面からは,その頃が収穫適期であり,中国では地上部枯死から翌年萌芽までの期間に収穫している.わが国では現在のところ,株分け苗を利用するため,栽培地域での植え付け時期に合わせて収穫しなければならず,例えば北海道では10月上旬〜中旬が限度である. まず,茎葉を刈り取り,次いで,手掘りの場合には畑の一方からスコップまたは鍬で掘り起こして行く.機械で掘る場合は,デガーを利用すると良い.掘り上げた株は水洗後,天日または機械で乾燥するが,株が大きい場合は分割ないし切片にしても良い.乾燥の終わったものは,磨きをかけて根を除き,製品とする. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
収量 | 3年生で1,000〜1,500 kg (乾燥重)である. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参考情報(生物活性) | 抗酸化活性について,部位別のORAC値(μmolTE/g 新鮮重)は,ホソバオケラ,地上部全体:151.7,葉:118.1,茎:61.4,根・根茎:16.4. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参考情報(生物活性)ファイル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特性分類表 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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栽培暦 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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栽培方法関連データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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栽培方法関連写真データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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種子発芽情報データ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
備考ファイル |