薬用植物総合情報データベース

植物体栽培及び植物の効率的生産法

植物名オオバナオケラ
ラテン名Atractylodes ovata DC.
種苗および品種中国からの導入種が栽培されている.
繁殖種子を用いる.
栽培適性耐寒性があり国内の広い地域で栽培可能であるが,寒冷地では生育期間が短くなるため根茎の肥大が劣る.
播種,定植および育苗1年目に種子から苗を育苗し,秋に掘り上げ貯蔵する.2年目の春に定植する. 栽培1年目に1年生株の育苗を行う.4月上旬に高畝に条間20cmで条播きする.出芽は約2週間後から開始する.間引きは5月中旬頃から開始し,6月下旬頃までに株間10 cm にする.10 a当たりに定植する1年生根茎を得るための種子量は,700 g~900 g である. 秋期から冬期にかけて根茎から多数の芽が伸長する.貯蔵により芽の伸長を抑制し,掘り出した根茎の芽を2~3本に整理することにより,根茎が不整形になるのを防ぐ. 栽培2年目3月上旬に1年生根茎を取り出す.貯蔵中に伸びた芽は2~3本に整理する.畝幅80cm, 高さ5~10cmの高畝に条間40 cm,株間30 cm の2条植えで定植する.畝間は60 cm とする.根茎の重さは40~50g程度が最もよいが,10~15gのものから利用できる.10 a当たりに定植する1年生根茎数は,4,000~5,000個である.
肥料
管理栽培2年目の6月下旬から開花期の9月にかけて数回にわたり摘蕾をする.摘蕾により著しく根茎が肥大するが,一連の作業の中で一番重労働である.1年生株は秋に肥大した蕾のみ摘み取る. 採種は11月上旬から行う.種子は2年生株から採種するが,採種には採種用の株を育成する.
病害虫駆除病害としては,白絹病,立枯れ病,虫害としては,ネコブセンチュウ,ヨトウムシ,シンクイムシ類などの被害が大きい.特に連作時は病気による被害が激増する.
収穫・調製11月上旬から2年生根茎を収穫する.掘り上げた根茎は,水洗後,日干し乾燥する.乾燥した根茎は磨きをがけて根を落とし,製品とする.
収量300~400 kg
参考情報(生物活性)
参考情報(生物活性)ファイル
特性分類表 
表題
画像、ファイル
備考
栽培暦 
表題
画像、ファイル
備考
栽培方法関連データ 
栽培方法関連写真データ 
表題オオバナオケラの種子
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解説

表題オオバナオケラの発芽期
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解説

表題オオバナオケラの生育盛期(一年生)
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解説

表題オオバナオケラの根茎(一年生)
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解説

表題オオバナオケラの生育盛期(二年生)
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解説

表題オオバナオケラの花(遠景)
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解説

表題オオバナオケラの花(近景)
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解説

表題生薬
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解説
種子発芽情報データ 
備考
備考ファイル