表題 | |
画像、ファイル | |
備考 |
植物体栽培及び植物の効率的生産法
植物名 | ムラサキ |
ラテン名 | Lithospermum erythrorhizon Siebold et Zucc. |
種苗および品種 | 栽培品種・系統はないが,野生種が栽培されている. |
繁殖 | 通常,種子による. |
栽培適性 | 中国,朝鮮半島並びに日本では北海道から九州まで,広く自生が見られるが,冷涼な地域または昼夜の温度差の大きい所に適する.土質は耕土が深くて膨軟な砂壌土~壌土に適し,粘質土には適さない.連作は避ける. |
播種,定植および育苗 | 3月中旬~4月上旬が適期で,60~70 cm の条間に条播し,1~2cmの覆土を行い,鎮圧する.芽切り処理を行った種子を播けば,2週間程度で一斉に発芽するが,切り藁等で播種床を覆い,乾燥を防ぐことが望ましい.播種後は防鳥対策を行ったほうが良い. 10 a当たりの必要種子量は1.0~1.2kgである.なお,ペーバーポットなどに播種し,発芽後に苗を定植する方法も可能であるが,活着率や労力的負担を考慮すると直播法が実用的である. |
肥料 | |
管理 | 発芽後草丈が2~3cm頃に第1回目の間引きを行い,株間を5~6cmにする.草丈が5~6cmに達した頃に10 cm 間隔となるよう千鳥状に間引きを行い,株間を決定する.発芽後,雨による泥跳ねにより葉裏面に土が付着するのを防ぐとともに,夏期の根元の高温を防ぐため,敷藁を行う.また,高温やアブラムシによるウイルス病を防ぐため,白色寒冷紗による被覆が効果的である. |
病害虫駆除 | ウイルス病として,キュウリモザイクウイルス(CMV)が確認されており,アブラムシによる伝搬と考えられる.また,炭疸病による葉枯れ病状が見られる.虫害としてキスジノミハムシ等が見られる. |
収穫・調製 | 実用的栽培期間としては2年が一応の目安と考えられる.収穫は地上部が枯れた頃から初冬にかけて行う.色素成分であるシコニンを含んでいるのは根の表面で,この色素は水洗いなどによって簡単にとれる.そこで収穫した根は,水洗せずそのまま風通しの良い所で陰干しする.直射日光のもとや高温下では行わない.乾燥途中で乾いた土をふるい落として調製する. |
収量 | 2年生株で100~150 kg (目標120 kg程度)である. |
参考情報(生物活性) | |
参考情報(生物活性)ファイル | |
特性分類表 | |
栽培暦 | |
栽培方法関連データ | |
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栽培方法関連写真データ | |
種子発芽情報データ | |
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備考 | |
備考ファイル |