薬用植物総合情報データベース

植物体栽培及び植物の効率的生産法

植物名トウスケボウフウ
ラテン名Saposhnikovia divaricata Schischkin
種苗および品種在来種が栽培されている.
繁殖種子繁殖.
栽培適性栽培圃場の土壌硬度や地下水位のレベルが主根の伸長や太い分枝根の発生に影響を及ぼすため,特に排水の良い,耕土の深い土地を選び,作付前にトレンチャーなどにより80 cm 程度の深さまで耕うんした畝に播種するのが理想的である.移植栽培では主根の伸長が阻害され,太い分枝根の発生が著しいので,直播栽培が適している.
播種,定植および育苗播種は,3月下旬~4月中旬(寒冷地では5月上旬)に行う.種子の発芽適温は15~20℃である.深耕した後,整地の終わった畑に畝幅60~70 cm で浅く溝を切り,10 a当たり500~800 g の種子を条播し,播種後1cm程度覆土する.2~3週間後から散発的に発芽がみられ,その後3~4週間で発芽は終了する.
肥料
管理発芽後間引きを行い,最終的に株間を10 cm にする.間引き作業は7月初旬までに終了する. 発芽から6月までは生育が緩慢なため,適宜除草を行う.
病害虫駆除発芽後から7月にかけてカブラヤガによる被害がみられ,梅雨期から夏期にかけて立ち枯れ症状の病気の発生がみられる.生育期間を通じキアゲハの幼虫,アブラムシやハダニ類の発生がみられる.
収穫・調製播種した年の地上部が黄色に変化する12月以降に根を掘り起こし,地上部を刈り取る.掘り取った根はよく水洗いし,土砂を落とした後,残った茎を切り落とし天日乾燥させる.
収量乾燥根で10a当たり約90~120 kg である.
参考情報(生物活性)
参考情報(生物活性)ファイル
特性分類表 
表題
画像、ファイル
備考
栽培暦 
表題
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備考
栽培方法関連データ 
栽培方法関連写真データ 
種子発芽情報データ 
備考
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