薬用植物総合情報データベース

植物体栽培及び植物の効率的生産法

植物名カノコソウ
ラテン名Valeriana fauriei Briquet
種苗および品種 北海吉草が栽培されている.
繁殖 健全な株を用いる.苗の大きさは5 g以上あれば良く,5~30 gくらいで大きな芽を数個付けたものが良い.
栽培適性 国内には北海道から九州まで広く自生が見られるが,北海吉草はやや冷涼な地域に適する.土質は耕土が深くて膨軟な壌土~埴土に適する.連作障害が著しい(根腐れ病等)ので,4~5年の輪作が必要である.
播種,定植および育苗 9月下旬~11月までの間に行う.春植えは活着が悪く減収するので通常行わない.ただし,冬期に地面が凍結する寒冷地域では春できるだけ早く(4月下旬~5月上旬)行う.苗は葉の一部を切り,根を横斜めに広げて植える.覆土は5~6 cmくらい行う.
肥料
管理 2月下旬~3月上旬に萌芽が完了し,4月下旬頃より花茎が伸び出す.5月中旬~6月上旬(春植えする寒冷地域では6月中旬~7月上旬)にかけて開花が見られるので,蕾の時に花序の下から切除する.
病害虫駆除 梅雨期以降に菌核病や根腐れ病が発生することがあり,放置すると枯死する.害虫は定植後にネキリムシあるいはコガネムシ類の幼虫による食害やアブラムシの発生が見られる.
収穫・調製 9月下旬~11月中旬までに行う.ただし,夏枯れの激しい地方(暖地)にあっては地下部も枯死するので,地上部の枯死が始まる7月中旬に収穫する.寒冷地では10月中旬までに終了する.  大株は適宜分割しながら十分に土砂を流水で洗浄し,根をきれいに伸ばした形にして陽乾する.土が落ちにくい時は,晴天が続く日に掘り上げた後,土付きのまま畑に2~3日広げて乾燥させるか,または葉付きのままハサ掛けして乾燥させ,株の中の土を落としてから洗浄する.
収量 約300 kg (乾燥根重)である.
参考情報(生物活性)
参考情報(生物活性)ファイル
特性分類表 
表題
画像、ファイル
備考
栽培暦 
表題
画像、ファイル
備考
栽培方法関連データ 
栽培方法関連写真データ 
表題種苗(北海吉草)
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解説

表題発芽期(北海吉草)
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解説

表題生育初期(北海吉草).jpg
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解説

表題生育初期(野生種Ⅱ)
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解説

表題生育盛期(北海吉草)
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解説

表題生育盛期(野生種Ⅱ)
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解説

表題花(野生種Ⅱ)
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解説

表題収穫物(北海吉草)
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解説

表題収穫物の乾燥(北海吉草)
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解説

表題生薬(北海吉草)
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解説
種子発芽情報データ 
備考
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