薬用植物総合情報データベース

植物体栽培及び植物の効率的生産法

植物名クマコケモモ
ラテン名Arctostaphylos uva-ursi (Linne) Sprengel
種苗および品種 日本には栽培品種・系統はなく,野生種が試作されているにすぎないが,旧チェコスロバキアではアルブチン含量が高く再生力の大きい栽培品種アルブータ(Arbuta)が育成されている.
繁殖 親株よりやや木質化した穂木(2年枝なら6月,当年枝なら7月)を採取し,5~10 cmの長さに切って下方の葉を取り除き,挿し穂にする.穂木の先端部はほとんど発根しないので使用を避けた方が良い.また,穂木には蒸散抑制剤の効果が高く,インドール酢酸(500 mg/L)またはアスコルビン酸(1,250 mg/L)は発根を促進する.  苗床は微塵を除いた小粒の赤玉土を深目の育苗箱に満たし,やや深めに穂木を挿し,風の当たらない日陰におく.  翌春,発根した挿し穂を直径10 cm 内外のビ二-ルポットに移植し,1年間育成して苗に用いる.
栽培適性 冷涼地を好み,北海道・東北または高冷地に適する.
播種,定植および育苗 苗は,耕起前に中熟堆肥を施し,よく耕うんした畑に春植える.  試植密度は畝幅100 cm, 株間100 cm とし,生育当初は間作する.
肥料
管理 移植後2~3年間は緩効性または遅効性肥料を春に10 a当たり50 kg散幡し,土と混和するが,それ以後は枝条が蔓延して施肥を行うことができなくなる.中耕・除草も生育当初は行うが,畑が被覆されるとほとんど雑草は生えない.
病害虫駆除 現在のところ,被害の発生するような病害虫はみられず,防除は不要である.
収穫・調製 萌芽・伸長の盛んな頃の葉は薄く,夏秋になると厚みを増して硬くなり,アルブチン含量も高いので,収穫は9, 10月が適しており,必ず晴天日に行う.  調製法は,緑葉のついた枝条を刈り取り,風通しの良い目陰で乾燥し,仕上げに50 ℃温風乾燥するか,最初から温風乾燥を行う.なお,葉が濡れていたり,雨に当たると変色しやすいので注意する.乾燥が終わったら,枝および異物が含まれないように注意しながら,葉をしごいて採取する.
収量 挿し木苗を用いた場合,4年生の乾葉収量は10 a当たり500~600 kg である.
参考情報(生物活性)
参考情報(生物活性)ファイル
特性分類表 
表題
画像、ファイル
備考
栽培暦 
表題
画像、ファイル
備考
栽培方法関連データ 
栽培方法関連写真データ 
表題クマコケモモの種子
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解説

表題クマコケモモの生育初期
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解説

表題クマコケモモの生育盛期
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解説

表題クマコケモモの開花期(近景)
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解説

表題クマコケモモの開花期(遠景)
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解説

表題クマコケモモの花
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解説

表題クマコケモモの果実
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解説

表題生薬
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解説
種子発芽情報データ 
備考
備考ファイル