薬用植物総合情報データベース

植物体栽培及び植物の効率的生産法

植物名モッコウ
ラテン名Saussurea lappa Clarke
種苗および品種 野生種が試作,研究されており,特に栽培品種,系統はない.
繁殖 種子を用いる.
栽培適性 冷涼な気候を好み,土質は耕土が厚く,膨軟な壌土,砂壌土が適している.直根性なので排水の良いところが望ましいが,耐旱性が比較的小さいため保水性も要求する.  1年育苗・1年本圃の移植栽培あるいは2年直播栽培もあるが,調製に手間がかかるので,日本では深耕1年の直播栽培が適している.
播種,定植および育苗 発芽適温は25℃と比較的高く,晩霜の被害を受けやすいので,晩霜以降が播種適期であり,北海道では5月中~下旬に当たる.種子を40℃の温水に一昼夜浸漬してから播くと発芽率が高く,発芽もそろう.  畑を整地後,条間60~70 cm に畦を準備し,トレンチャーを用いて50~60cmの深さに耕うんする.その後,作条の上に施肥し,管理機または人力で土と混和後,浅く畦を切り,播種,覆土する.
肥料
管理 本葉3枚頃に間引きを行い,株間を5~10 cm とする.
病害虫駆除 アブラムシの発生が非常に多く,生育初期の乾燥期にはノミハムシ類の害を受けやすいので,適宜,防除を行う.
収穫・調製 2年目の春に掘り上げ,粉砕のしやすい生薬を望む場合は短期間に乾燥を行い,エキス量が多く油気に富む木香を調製する場合には20日以上の自然乾燥を施す.  第1畦目の外側をトレンチャーで空掘りし,掘った方向に根を引き抜く.スコップなどでも可能であり,根が小さい場合は手で抜くこともできる.収穫後は,水洗し,風乾場(吹抜,たたき,砂利上など)またはビニールハウスで乾燥し,温風乾燥機50℃で仕上げ乾燥を行う.最初から温風乾燥も可能であるがエキス含量が低下する.
収量 平均は乾燥根300~400 kg/10 a であるが,500 kg 以上も期待できる.
参考情報(生物活性)
参考情報(生物活性)ファイル
特性分類表 
表題
画像、ファイル
備考
栽培暦 
表題
画像、ファイル
備考
栽培方法関連データ 
栽培方法関連写真データ 
表題モッコウの種子
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解説

表題モッコウ発芽期(子葉の展開)
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解説

表題モッコウの発芽期(本葉の展開)
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解説

表題
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解説

表題モッコウの生育中期
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解説

表題モッコウの生育盛期
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解説

表題モッコウの開花期(三年生)
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解説

表題モッコウの登熟期(三年生)
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解説

表題収穫物(一年生根)
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解説

表題収穫物(三年生根)
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解説

表題生薬
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解説
種子発芽情報データ 
備考
備考ファイル