表題 | カミツレの特性分類表 |
画像、ファイル | カミツレ(特性分類表).pdf |
備考 |
植物体栽培及び植物の効率的生産法
植物名 | カミツレ | ||||||
ラテン名 | Matricaria chamomilla L. | ||||||
種苗および品種 | 在来種が栽培されている. | ||||||
繁殖 | 種子を用いる. | ||||||
栽培適性 | 耐寒性は強いが,越年栽培が可能な温暖地が好ましい.土壌に対する適応性は高いが,耕土が深く有機質に富み,排水及び保水が良好な日当たりの良い地に適する. | ||||||
播種,定植および育苗 | 直播法と移植法があるが,いずれも通常秋播き栽培が行われている.移植栽培では揃った苗を選別し,植え付けられるため開花期が揃い,収量は高い. (1)移植栽培 苗の育成:9月に播種する.幅1mの短冊形の苗床を作り,1 ㎡当たり完熟堆肥1.0 kg, 窒素,燐酸,加里を各10g程度施す.播種後,覆土は行わず,床面をならす程度または藁などで覆う.5~6日で発芽する.圃場10a当たりの苗床面積は9~10 ㎡で,必要な種子量は5~10gである.植え付け:11月上~下旬が植え付け適期である.年内に活着するよう早植えする.畝幅60~70 cm, 株間15 cm で,株張りの良い苗を1株1本植えする.植え付け後の活着は良い.株間が広いほど,地際部からの側枝の発生が多く,開花期間も長くなり,また,収穫時の株の抜取りに力が必要となるため,株間を広く取りすぎないようにする. (2)直播栽培 移植栽培と同様に,条間60~70 cm で浅く溝を切り,種子を条播する.播種期は10月から11月と長い.播種後覆土は行わない.12月から翌年1月に株間を15cmに間引く.間引き後の管理は移植栽培と同様に行う.直播密植栽培では,一斉に開花し,開花期間も短くなるが,密植になるほど倒伏しやすく,管理,収穫作業及び品質に支障をきたすため,過度の密植にならないように留意する. | ||||||
肥料 | |||||||
管理 | 追肥時に中耕をかねて土寄せを行う程度で良い. | ||||||
病害虫駆除 | 花期にアブラムシの発生がみられることがあるほかは,被害甚大な病虫害の発生はない.暖地では生育後期にウドンコ病が発生することがある. | ||||||
収穫・調製 | 収穫期は4月下旬~5月中旬.個々の頭花では,管状花が50%~80%開花した頃が収穫適期である.頂花の成熟が進むともろく壊れやすくなるため,できるだけ早めに収穫する.収穫適期に達した花から順次摘み取り収穫するのが理想であるが,株の部位によって開花時期が異なり多大な労力を要するため,株の70%程度開花した頃一斉に収穫する(採種用に一部株を残す).主茎の頂花に次いで各分枝の頂花が開花するが,分枝の頂花は下位分枝より上位分枝のもの,二次分枝より一次分枝のものが早く開花し,径が大きく品質も良いため,初期に開花した花を収穫するのが良い.収穫は晴天日に行う.株を根ごと抜き取るかまたは地際から株を刈り取り,採花し,風通しの良い所で速やかに陰乾する.株全体の頂花がほぼ開花完了した頃採種する.株を地際から刈り取って乾燥した後,シート上で軽くたたくと種子が容易に脱落する.採種時期が遅れるに従い,株の刈り取り時に種子が容易に落下するため,遅くならないように留意する。採種後、茎葉などを取り除き,保存する.(調製後の1株当たり採種量は約0.7gである.) | ||||||
収量 | 乾燥収量は10a当たり, 100~120 kg である. | ||||||
参考情報(生物活性) | |||||||
参考情報(生物活性)ファイル | |||||||
特性分類表 | |||||||
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栽培暦 | |||||||
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栽培方法関連データ | |||||||
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栽培方法関連写真データ | |||||||
種子発芽情報データ | |||||||
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備考 | |||||||
備考ファイル |