表題 | |
画像、ファイル | オウレン(特性分類表).pdf |
備考 |
植物体栽培及び植物の効率的生産法
植物名 | セリバオウレン |
ラテン名 | Coptis japonica Makino var. dissecta Nakai |
種苗および品種 | セリバオウレンには,丹波オウレンと越前山オウレンの2品種がある. |
繁殖 | 種子を用いる. |
栽培適性 | 【丹波オウレン】本州及び四国地方のやや冷涼な谷間の平地を好み,土質は排水,通気の良好な砂壌土が好ましい.【越前山オウレン】冷涼な本州中部の落葉広葉樹林帯のある山地で,朝夕,霧のかかるところを好む.土質は排水,通気性に富む砂壌土に適する. |
播種,定植および育苗 | 【丹波オウレン】苗畑は120cm幅の短冊床を作り,基肥として堆肥,油粕,鶏糞などをすき込んで整地し,床面全面に散播して,軽く覆土し,その上へ落葉または5~10cmに切った稲わらを敷き床面を覆う. 10aに対し,苗床面積は約3aで,種子量は5~6l必要とする.定植は播種後3年目の9月下旬~10月下旬頃までに行う.本畑は基肥をすき込んで整地し,条間20~25cm,5条ごとに30cm前後の通路を作り,株間は20cm前後とし,大苗は3本,小苗は10本くらいを1株として植え付ける.日覆い棚は苗畑に準じて行う. 【越前山オウレン】播種の時期は林内の広葉樹の落葉がほとんど終わった10月下旬から降雪期までである.苗畑はヤマハンノキ,ブナ,ミズナラ,ヤシャブシなど落葉の腐植しやすい樹種で,あまり傾斜が急でなく,樹木のうっ閉度がほぼ60~70%のところが好適地である.整地は日覆い樹の込み合った枝や根株と落葉を取り除き,軽く整地する.播種量は3.3㎡当り40~50mlで,整地した畑一面に種子を指先でつまんで力強くつけるように播種し,その後,レーキか竹ボウキで軽くかき混ぜる.翌春は雪の消えた後,直ちに苗畑面の落葉や枯れ枝を取り除いてやると発芽がよく揃う. 発芽後の管理は年1~2回雑草の刈り取りと枯れ枝の取り除きを行う程度である.播種後3~4年目には草丈が8~15cm,葉数が6~10枝となる.これを三つ鍬で掘り起こし,ていねいに土を落として,大苗と小苗に分けて束ね本畑に移す.本畑の整地は苗畑に準ずるが,山鍬で軽く(5~10cm)耕起する.定植は条間約25cm前後,株間は約20cmの等高線植えとし,3.3㎡当り50~60株である.1株苗数は,大苗では5~6本,小苗では10本くらいである. |
肥料 | |
管理 | 【丹波オウレン】定植後の管理は年1,2回の追肥と除草及び日覆い棚の補強を行う程度である.【越前山オウレン】管理は年1回,抜きでた雑草を刈り取る程度で,日覆い樹の枝打ち,間伐などは2~3年ごとに行う.日覆い樹のうっ閉度は定植より5~6年くらいまでは60~70%とし,その後は次第に枝打ち,間伐を行って収穫の1~2年前にはほとんど開放状態とする. |
病害虫駆除 | |
収穫・調製 | 【丹波オウレン】収穫は定植後3年目の9月下旬頃から始められる.調製法は地上部を刈り取り,三つ鍬で掘り起こし,ひろげて3~4日乾燥し,絡み合った根茎を分離する.細い根を“毛焼き""によって除いた後,金網の上で磨く.【越前山オウレン】植え付け後6年目頃から収穫を始め,時期は3月下旬より11月頃までに行う. |
収量 | 【丹波オウレン】約150kg (定植後3年)【越前山オウレン】170~180kg (定植後13年) |
参考情報(生物活性) | |
参考情報(生物活性)ファイル | |
特性分類表 | |
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栽培暦 | |
栽培方法関連データ | |
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栽培方法関連写真データ | |
種子発芽情報データ | |
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備考 | |
備考ファイル |