植物名 | ウコン |
ラテン名 | Curcuma longa L. |
種苗および品種 | わが国では特に西南暖地の各地で自家用として、また、一部地域では健康食品素材として栽培されているが、品種・系統の実態は不明である。
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繁殖 | 主根茎を種イモとして用いる。 |
栽培適性 | 湿潤熱帯の植物であるため、生育期間中は高温多湿を好み、昼夜の温度差の少ない地域に適する。夏期の乾燥は生育を極度に阻害するため、適度の雨量のあることが好ましい。耐寒性は、同じウコン属のガジュツ(Curcuma zedoaria Roscoe)と比較するとやや強い。ショウガあるいはサツマイモの栽培地での栽培も可能であるが、生育期間が長く、冬期に根茎の凍結のおそれがない西南暖地の無霜地帯が栽培適地といえる。
土質への適応性は極めて広いが、表土が深く有機質に富み、排水及び保水が良好で肥沃な埴壌土が好ましい。
極端な陰地でなければ施肥管理等によりある程度は対処できるが、品質は陽地のものには及ばない。
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播種,定植および育苗 | わが国では結実が見られず、繁殖はすべて栄養繁殖による。大きい種イモを使用したほうが良質で高収量が期待できるが、通常は20~30 gの無病の根茎が使用されている。
植え付け:植え付け時期は、栽培地の気象、立地条件、栽培方法や前作物の収穫時期などにより決定する。薩南諸島において、無マルチ栽培では根茎収量の点からは4月上旬から5月上旬までの植え付けで良いが、できればより早い時期が望ましい。マルチ栽培は早期に植え付ける場合には効果的であるが、遅い時期では地温が上昇し過ぎ、かえって悪影響を受け減収となる。
栽植密度は条間80 cm、株間20 cm 程度(10 a当たり6,000~6,500株)が適当であるが、種イモの大小により考慮する。
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肥料 | |
管理 | 6月に除草、中耕、追肥、培土を行い、7月に除草、追肥、培土を行う。過湿には強いが、生長期の乾燥は収量に大きく影響するため、灌漑が有効である。2回目の培土後に、畝間や株間に生堆肥などの有機物でマルチングすることは、干害や雑草発生の防止上、効果的である。
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病害虫駆除 | 被害の大きい害虫は極めて少ない。前作によってはセンチュウの発生があり、根茎の肥大に影響する場合がある。また、偽茎への虫の穿孔が稀に見られる。
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収穫・調製 | 葉が黄変・枯死後、晴天日に収穫する。降霜地では、寒害防止上、降霜前に収穫しなければならない。収穫後、根茎から根を丁寧に除去後、水洗し、湯通しして陽乾する。湯通しは煮沸時間30分~6時間、根茎の大きさによって大差があるが、根茎の芯まで柔らかくなるまで煮て、その後徐々にさまし、戸外で薄く広げて乾燥する。
種イモの貯蔵:日当たり及び排水の良い所で、サツマイモの貯蔵法に準じて行う。根茎は分割せず、掘った穴の中に入れて、藁を被せて埋蔵する。越冬可能な地域で2~3月に収穫する場合は、貯蔵の必要はない。
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収量 | 種子島T系で生根茎重2,400~3,000 kg、種子島I系で1,500~1,800 kg である。系統、栽培条件、生育状況等により大きく異なる。
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参考情報(生物活性) | |
参考情報(生物活性)ファイル | |
特性分類表 | |
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栽培暦 | |
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栽培方法関連データ |
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栽培方法関連写真データ |
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種子発芽情報データ |
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備考 | |
備考ファイル | |