薬用植物総合情報データベース

植物体栽培及び植物の効率的生産法

植物名ショウガ
ラテン名Zingiber officinale Roscoe
種苗および品種根茎の形状及び大きさによって、小ショウガ、中ショウガ、大ショウガの3つに大別される。小ショウガは早生で、主要品種には金時、谷中など、中ショウガには三州、房州、中太など、大ショウガは晩成でインド、近江、おたふくなどがある。この他、各地に古くからの在来種がある。薬用には辛みの強いものが良品とされているが、薬用に限定した品種はない。  根茎の生重量は,小ショウガで300〜500 g,中ショウガで500〜800 g,大ショウガで800〜1000 gである.
繁殖根茎による。
栽培適性高温多湿を好み、乾燥を嫌うため、適湿の土壌水分を保つところに、また風害に弱いため、風当たりの弱いところに適する。連作を嫌うため、連作を避け、3〜5年間の輪作体系を取り入れるのが良い。
播種,定植および育苗種ショウガは小ショウガで40〜50 g、中・大ショウガでは80〜100 gに手で分割し、半日ほど陰干しする。種ショウガの必要量は、10 a当たり小ショウガで300 kg、中・大ショウガで600 kgである。 定植:植付け適期は霜が降りなくなった頃、関東地方では4月中〜5月上旬である。栽植距離は条間60〜70 cm、株間25~30 cmを標準として、3〜5 cmの覆土をする。
肥料
管理7月以降の高温期には干害を受けやすいので、敷きワラをうね間と株間に敷いてやる。灌水効果が高いため、適宜灌水を行う。
病害虫駆除病気として、根茎腐敗病、白星病など、害虫として、ネコブセンチュウ、ネキリムシ、アワノメイガ、ハンモンヨトウなどが知られている。
収穫・調製根茎が充実してから収穫する。降霜地では霜が降りる前に行う。関東地方では10月中下旬頃、暖地では11月上旬〜12月上旬に行う。  乾燥・調製法は利用目的により異なるが、機械温風による乾燥では、収穫した根茎を水洗し、10日間程自然乾燥し、その後温風乾燥を行う。 種苗の保存:種根茎の保存は、15℃内外の条件下で行う。
収量10a当たり生根茎収量は小ショウガ3,000kg、中・大ショウガは4,000〜5,000 kgである。
参考情報(生物活性)
参考情報(生物活性)ファイル
特性分類表 
栽培暦 
栽培方法関連データ 
栽培方法関連写真データ 
種子発芽情報データ 
備考
備考ファイル