薬用植物総合情報データベース

植物体栽培及び植物の効率的生産法

植物名ドクダミ
ラテン名Houttuynia cordata Thunb.
種苗および品種栽培品種・系統はなく、野生種が栽培されている。
繁殖根茎による栄養繁殖を行う。
栽培適性アジア南東部にも自生があり、また欧米では園芸植物としての栽培がみられるように広い地域での栽培が可能であるが、生育期間の長い温暖な地域での栽培が有利である。
播種,定植および育苗根茎を用いる。約5 cmの長さで2~3節以上であれば良いが、活着率を考えると節数が多く、太いものが好ましい。  植え付けは、年間を通じて可能であるが、秋または早春に行う。畝幅約120 cm に、2~3条で株間30~40 cmの千鳥植えとし、1箇所に2~3本の根茎を植え付け、3~5 cm覆土した後、鎮圧する。植え付け後、土壌の乾燥や雑草防除のため、堆厩肥や藁などを散布すると良い。乾燥気味の場合は灌水する。2年目以降は毎年収穫が可能であるが、4~5年目には過繁茂状態となり、生育不良となるため、適宜間引いて栽植密度を調節する。
肥料
管理乾燥及び直射光による葉やけを防ぐため、5月下旬から9月中旬まで遮光率40%程度の遮光を行う。1~2年目は除草に努め、特に多年生の雑草には注意する。
病害虫駆除夏期に立枯れの発生をみることがある。生育期間中の水不足は、生育障害の原因になり、減収や品質の低下を招く。
収穫・調製収穫の適期は開花期であるが、開花の後期では下葉の枯れ上がりなどにより、減収や品質の低下を招くため、早い時期に収穫するのが望ましい。地上部を収穫した後、うすく広げて陽乾する。茎葉が重なっていると蒸れやカビのため変質するので注意する。
収量乾燥品の収量は、2~3年目で10 a当たり450~500 kg である。
参考情報(生物活性)
参考情報(生物活性)ファイル
特性分類表 
栽培暦 
栽培方法関連データ 
栽培方法関連写真データ 
種子発芽情報データ 
備考
備考ファイル