薬用植物総合情報データベース

定量法詳細

生薬名チンピ
試験名称定量法
分析条件定量法 本品の粉末約0.1gを精密に量り,メタノール30mLを加え,還流冷却器を付けて水浴上で,15分間加熱し,冷後,遠心分離し,上澄液を分取する.残留物はメタノール20mLを加え,同様に操作する.全抽出液を合わせ,メタノールを加えて正確に50mLとする.この液5mLを正確に量り,水を加えて正確に10mLとし,試料溶液とする.別に定量用ヘスペリジンをデシケーター(シリカゲル)で24時間以上乾燥し,その約10mgを精密に量り,メタノールに溶かして正確に100mLとする.この液5mLを正確に量り,水を加えて正確に10mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行い,それぞれの液のヘスペリジンのピーク面積AT及びASを測定する.

ヘスペリジンの量(mg)=MS × AT/AS × 1/2
MS:定量用ヘスペリジンの秤取量(mg)

試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:285nm)
カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:水/アセトニトリル/酢酸(100)混液(82:18:1)
流量:毎分1.0mL(ヘスペリジンの保持時間約15分)

システム適合性
システムの性能:定量用ヘスペリジン及び薄層クロマトグラフィー用ナリンギン二水和物1mgずつをメタノール10mLに溶かし,水を加えて20mLとする.この液10μLにつき,上記の条件で操作するとき,ナリンギン,ヘスペリジンの順に溶出し,その分離度は1.5以上である.
システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ヘスペリジンのピーク面積の相対標準偏差は1.5%以下である
備考