薬用植物総合情報データベース

植物詳細

植物名カキドオシ
ラテン名Glechoma hederacea Linn. subsp. grandis (A. Gray) Hara
科名Labiatae
和科名シソ科
一般名カキドオシ
一般英名
品種等
分類多年生草本
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形態的特徴 株全体に細かい毛があり,倒伏性であるのが特徴である。茎は四角でそう生し,はじめ直立し後に倒伏する.茎は長く伸長し,草丈5〜30cm,長さ1m以上に達し,葉柄およびがくともに開出する毛がある。葉は対生して長い葉柄があり,両面に少し毛がある.長さ1.5cm〜2.5cm,幅2〜3cmの腎形または腎心形,円頭で葉縁には波状の鋸歯がある.春先,長さ15〜25mmの唇形花冠で内部に濃紫色の斑点のある紅紫色の花を葉腋に1〜3個つける.小梗は短く短毛があり,がく裂片は長さ7〜9mmになる.上唇の約2倍の長さになる。果実は楕円形,円頭でわずかに扁平になる.腹面に鈍稜があり,長さ1.8mmで微に凹凸があるが,やや平滑である. 春の萌芽後から開花期まで茎は横に伸び,5月下旬から開花が始まると茎は直立して草丈は30〜50cmとなるが,花が終了すると倒伏して横に伸びる。直立した茎に付く葉は幅3〜4cmになり,横に伸びる茎に付く葉(幅2cm前後〜それ以下)に比べて大きい.
生態的特徴 日本各地,台湾,朝鮮半島,中国,ウスリー,アムール,シベリアに分布し,道ばたや薮地などに自生する.開花が終了後,横に伸びた茎は対生する葉の腋から2次茎さらに3次茎を伸長させて四方に広がってゆき,また,各茎の節から発根を始める。圃場栽培した北海道名寄市の事例では,6月下旬に定植後47日目で1株当たり占有面積は1.8〜2.6㎡(1株当たり合計茎長は32〜47m)に達した。明るい環境を好み日陰では生育量は低下する.
生育特性 
寒さの区分I〜VI日照条件II〜V
暖かさの区分45〜170土壌分類 I〜IV
土壌適正排水及び保水の良い場所に適し,砂壌土〜壌土に適する. 肥沃地に適する.
遮光不要
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写真ライブラリー写真ライブラリー
文献情報 
Kumarasamy, Y. et al., Isolation, structure elucidation and biological activity of hederacine A and B, two unique alkaloids from Glechoma hederaceae. Tetrahedron (2003), 59(34), 6403-6407.
Okuyama, E. et al., Isolation and identification of ursolic acid-related compounds as the principles of Glechoma hederacea having an antiulcerogenic activity. Shoyakugaku Zasshi (1983), 37(1), 52-5.
Zieba, J., Isolation and identification of nonheteroside triterpenoids from Glechoma hederacea. Polish Journal of Pharmacology and Pharmacy (1973), 25(6), 587-92.
Stahl, E. et al., New sesquiterpenoids of the ground ivy (Glechoma hederacea). Justus Liebigs Annalen der Chemie (1972), 757, 23-32.
Takemoto, T. et al., Constituents of ground ivy. Yakugaku Zasshi (1966), 86(12), 1162-5.
生薬名 レンセンソウ
組織培養物及び効率的増殖法
植物体栽培及び植物の効率的生産法 栽培情報
さく葉標本情報
トランスクリプトーム・ゲノミクス情報
稀少植物情報
保有資源情報
導入年 保有研究部 導入番号
2004北海道研究部15082-04HK
2005北海道研究部15214-05HK
2005北海道研究部15215-05HK
2005北海道研究部15223-05HK
2006北海道研究部15272-06HK
2006北海道研究部15271-06HK