植物名 | ショウガ |
ラテン名 | Zingiber officinale Roscoe |
文献コード | Zingiber_officinale-Ref-2 |
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年) | Sharma TR and Singh BM, Plant Cell Reports 15: 274-277 (1995) |
要約(和訳) | 1 mg/l BA + 2 mg/l calcium pantothenate + 0.2 mg/l GA3 + 0.05 mg/l NAAを添加したMS液体培地で増殖させたショウガ(Zingiber officinale Rosc.)の培養シュートよりミクロ根茎の増殖に成功した.培養4週間後,培地をミクロ根茎誘導培地(8 mg/l BAP + 75 g/l ショ糖含有MS培地)に交換した.ミクロ根茎形成は,25℃,暗所での静置培養20日後から開始した.培養50-60日後,1-4個の芽を持つ重さ73.8-459 mgのミクロ根茎を収穫した.湿らせた砂中,室温で2ヶ月間保管すると,ミクロ根茎の80%が発芽し,根とシュートを形成した. |
目的 | 栄養繁殖でしか増殖できず,種々の病気の影響を受け易いショウガの病気の無い種根茎の効率的増殖法の確立. |
材料(品種,系統,産地,由来) | Zingiber officinale Roscoe cv. Himachal |
外植片 | 健康なショウガ根茎から切り取った芽 |
初期培養 | Zingiber_officinale-Ref-1で誘導したシュートよりシュート培養を維持. |
シュート増殖 | 培養シュートより,3-4 cm長の切片を調製し,その2-3個を20 g/lショ糖 + 2 mg/l Ca pantothenate + 1 mg/l BAP 0.2 mg/l GA3 + 0.05 mg/l NAAを含むMS液体培地(増殖培地:25 ml/フラスコ)に入れて,25℃,16時間照明下(140-145 µEm-2S-1)で4-5週間培養.その後,フラスコ内の培地をクリーンベンチ内で抜き,50 mlのミクロ根茎誘導培地(MS塩類 + 75 g/lショ糖 + 8 mg/l BAP)を入れ,25℃,暗所で培養し,定期的にミクロ根茎形成を観察.50-60日後,最終的なミクロ根茎数,ミクロ根茎新鮮重量と根茎当たりの芽の数を測定.増殖液体培地で培養すると4-5週間以内に4-5個の腋芽が形成.ミクロ根茎誘導培地に交換後18-20日でシュート基部の膨潤が観察された.シュート基部に数個の不定芽が形成し,根茎様の構造をもつシュートでフラスコ内が満たされた培地内の養分が完全に利用されるまでは,培養期間の延長とともにミクロ根茎の大きさが増加したミクロ根茎誘導培地での50-60日間の培養後,1フラスコ当たり18-20個のミクロ根茎が得られ,そのサイズより3タイプ(Large,Medium,Small)が得られ.それぞれの1個当たりの平均新鮮重量は,73.8,204.5及び459.3 mgであった.1ミクロ根茎あたりの芽の数は1.4〜2.9個で,これらの芽は鱗片で覆われていた. |
発根 | 収穫したミクロ根茎は,水道水で良く洗浄後,風乾し,湿った砂を入れたポリエチレンバッグ内,室温(18-20℃)で保管.2ヶ月間の保管後,ミクロ根茎からの萌芽が観察され,その80%より萌芽しシュート及び根が形成.これらの萌芽した植物体は,圃場への移植が容易であった. |
馴化条件 | influenced by different potting mixtures. Among the various potting mixtures tested, soil + leaf mould medium (1:1, v/v) was found to be the best with 72% survival of the plantlets. |
鉢上げ・定植 | 記載無し. |
栽培条件 | 記載無し. |
再生植物体の形質 | 記載無し |
分析した成分 | 記載無し |
成分の抽出法 | 記載無し. |
分析法 | 記載無し. |
備考 | |