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組織培養物及び効率的増殖法_文献

植物名ヤマノイモ
ラテン名Dioscorea japonica Thunb.
文献コードDioscorea_japonica-Ref-3
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)Islame MT, et al., Plant Tissue Cult. & Biotech. 18(1): 25-35 (2008)
要約(和訳)4種のヤマイモ(Dioscorea spp)からの12系統の節組織を6週間MS培地で培養し、IAA、Kn、NAAおよびBAPを用い、葉およびマイクロチューバーの生産に及ぼす影響を評価した。 4種類のDioscorea polystachya Turcz、3種類のD. bulbifera L.およびD. sansibarensis Pax、 2種類のD. japonica Thunbを供試した。 IAAとショ糖に5、10mg/lのKnの添加、およびNAAとショ糖に0.2、0.5mg/lのBAP添加(または無添加)を4処理に用いた。 D. sansibarensisのYam 23およびYam 25の系統は、4処理の下で葉を再生することができなかった。残りの系統は、外植片あたり0.11から1.76枚の展葉であった。無菌培養では、Kn(10mg/l)および3%ショ糖で高濃度IAAを含む培地は、展葉(0.71枚/外植片)が最も良好で、最も生産性の高い種はD. japonica(1.36枚)であり、次いでD. polystachya(1.19枚/外植片)であった。同じ培養期間において、D。bulbiferaのヤム16は、IAAとKn、NAAではBAPの有無にかかわらずマイクロチューバを形成しなかった。残りの系統は外植片当たり0.09〜1.15個のマイクロチューバーを形成した。 IAAとショ糖を含む低濃度のKn (5 mg/l) は、マイクロチューバ形成に適しており(平均0.61個/外植体)、最も良い系統は、D. sansibarensis(1.27)、次いでD. japonica(0.59)であった。最終的に、BAPの存在は、Dioscorea種ではマイクロチューバの生産に悪影響を与えた。
目的4種のヤマイモにおけるインビトロ増殖および塊茎形成に対する成長調節剤の効果を調べる
材料(品種,系統,産地,由来)Yam 16は、ドイツのフランクフルトのゲーテ大学の植物園から空中塊茎を用いた。 Yam19はイタリアのフェラーラ大学の植物園から、ヤム21はイタリアのパドヴァ大学から入手した。 残りの系統は、培養保存および超低温保存実験室(IPK、Germany)の提供を受けた。
外植片葉と葉柄を除去した長さ約3cmの節を70%エタノールに浸漬後、Tween20添加の次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度3%)で15分間、表面殺菌し、滅菌蒸留水で3回すすいだ。
初期培養
シュート増殖2mg/l IAA+5 mg/l Kn
発根
馴化条件
鉢上げ・定植
栽培条件
再生植物体の形質
分析した成分
成分の抽出法
分析法
備考