植物名 | キハダ |
ラテン名 | Phellodendron amurense Ruprecht |
文献コード | Phellodendron_amurense-Ref-3 |
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年) | Mustafa Abul Kalam Azad et al., Journal of Society of High Technology in Agriculture 16: 122-130 (2004) |
要約(和訳) | 無菌培養の実生とシュートから胚軸および節を採取した。これらの外植片からのカルス誘導およびその後の植物再生系を確立した。体細胞胚様構造(ELS)を持つフライアブルカルスは、0.89-4.44μM BAPおよび2.26-9.05μM 2,4-Dまたは2.69-10.74μM NAAを添加したMS培地上で胚軸および節から形成した。カルスおよびELS形成は、MS培地に0.89μM BAPおよび4.52μM 2,4-D添加で高頻度で得られた。カルス誘導の後、シュートの再生のために、0.98-4.44μM BAPおよび0.54-2.69μM NAAまたは0.49-2.46μM IBA添加のMS培地上で培養した。異なるホルモン条件では、2.22μMのBAPと1.07μMのNAAとの組み合わせでカルスからのシュート再分化が最も良好であった。シュートは、0.5〜4.0μMのIBA、NAAまたはIAAのいずれかを含むMS培地で発根した。再生植物体は鹿沼土に移し、非無菌条件下で順化できた。 |
目的 | P.amurenseのカルス経由での新しい増殖系を確立する。 |
材料(品種,系統,産地,由来) | 果実は、熊本大学薬用植物園で栽培の50年生の樹木から採取した。0.1%の洗剤溶液中で15分間撹拌後、20分間洗浄した。次いで、70%エタノールで30分間、3%次亜塩素酸ナトリウム溶液で20分間表面殺菌した。 その後、滅菌蒸留水で少なくとも3回洗浄した。 |
外植片 | 滅菌種子は2.22µM BAPを含むMS培地上で発芽させた |
初期培養 | ELS誘導のため、胚軸を0.89µM BAP+4.52µ 2,4-D添加のMS培地に置床。 25±1oCで16時間日長の白色蛍光灯( 50 µmol・m-2/s-1)で培養した。 |
シュート増殖 | 2.22μMのBAPと1.07μMのNAAとの組み合わせでカルスからのシュート再分化が最も良好であった。 |
発根 | 2.0 µM IBA添加のMS培地 |
馴化条件 | 植物体は、鹿沼土を入れたポットに移植し、高湿度を維持するためプラスチックカップで20日間ふたをした。ショ糖とミオイノシトールを抜いた1/4MS液を4日毎に3週間、潅水代わりに施用した。実験室で順化させるため3週後にプラスチックカップを外した。 |
鉢上げ・定植 | 順化植物体は、大きいポットに移し、温室で3か月維持した後、春に戸外に移した。 |
栽培条件 | |
再生植物体の形質 | |
分析した成分 | |
成分の抽出法 | |
分析法 | |
備考 | |