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組織培養物及び効率的増殖法_文献

植物名オタネニンジン
ラテン名Panax ginseng C. A. Mey.
文献コードPanax_ginseng-Ref-13
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)大場ら、第10回植物組織培養シンポジウム講演要旨集、3Cp-3、p.223、1987.
要約(和訳)オタネニンジン (Panax ginseng C.A.Meyer)は、中国、朝鮮半島原産のウコギ科多年草で、その根は古来より滋養強壮をはじめ糖尿病、血行改善など広い薬効を有する万能薬として広く用いられている。しかしながら、人参の栽培には数年の年月を要すばかりでなく、生産地による品質の不均一性も大きいといわれいる。そこで演者らは、産地の異なる人参の系統の整理とさらには、優良品種の育成と、組織培養による迅速なクローン苗の大量生産を目的として研究を進めてきた。人参の組織培養に関する研究は、ソ連のR. G. Butenkoらの報告に始まり、K. T. Choiらによる再分化の報告もあるが、根を分化した完全な幼植物体を効率よく得るには至っていない。演者らは、産地の異なる人参のカルス誘導を試み、さらに、培地主要無機塩等を検討することで、幼苗生産の問題点を解決できたので報告する。
目的産地の異なる人参の系統の整理とさらには、優良品種の育成と、組織培養による迅速なクローン苗の大量生産
材料(品種,系統,産地,由来)島根県産、福島県産、長野県産及び中国産の人参
外植片人参の根部
初期培養カルスの誘導は、人参の根部を70%(v/v)エタノールで30秒浸漬、2%次亜塩素酸ナトリウム液で25分間滅菌した後、コルクボーラーで打ち抜き切断した切片を、2,4-D 1ppm + kinetin 0.1ppmを含むMS培地に置床し、25 ± 1℃で培養した。その結果、島根県産、福島県産、長野県産及び中国産由来の16系統の培養細部を得ることができた。そのうち6系統については、有効成分といわれるジンセノサイドの含有を確認することができた。
シュート増殖再分化には、照明下、2,4-D非要求株として選抜されたK1株を、IBA 2ppm + kinetin 0.1ppmを含むMS培地で継代されたものを用い、シュートの誘導に関して、照明下でkinetin濃度の影響を調べた。その結果、照明下(1,000 lux、連続照明)、IBAを含まず、kinetineのみ0-2ppmの範囲で含むMS培地上、4-8週間で幼芽(シュート)の誘導ができた。
発根
馴化条件
鉢上げ・定植
栽培条件
再生植物体の形質
分析した成分
成分の抽出法
分析法
備考