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組織培養物及び効率的増殖法_文献

植物名シナニッケイ
ラテン名Cinnamomum cassia Blume
文献コードCinnamomum_cassia-Ref-2
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)Mathai M P, Ph.D. theses, Department of Botany, University of Calicut, KERALA, INDIA 2009, http://hdl.handle.net/10603/3949
要約(和訳)シナモン(Cinnamomum verum Bercht. and Presl)とカシア(C. cassia Blume)及びその製品は、それらの甘く繊細な香りは古くから知られており、食品、医薬品、石鹸や化粧品産業で広く利用されている。 桂皮油は90もの同定された化合物と50以上の未同定の微量成分を含んでいる。両種の桂皮及び桂皮油の柔らかく甘い香りは、これらすべての化合物の相乗効果によるものである。食品加工者及び食品製造者は、それらを合成化合物により、完璧に模倣するのが困難なことを知っている。シンナムアルデヒドは、シナモンにもカシアにも大凡似てはいるが、天然の香りには及ばない。今日では、合成された精油は、リード食品製造業者には拒絶されている。天然のシナモンとカシアは常に需要がある。これらの植物は交雑するので、子孫ではばらつきが生じる。インド政府のスパイス部局の統計によると2005-2006年のケララ州のシナモンとカシアの栽培面積は326ヘクタールである。2005-2006年のシナモンとカシアのインドへの輸入は11313.5 tである。2006-2007年のインドからのシナモンとカシアの輸出は304.9 t、粉末にしたシナモンとカシアの輸出は406.5 t。2006-2007年のシナモン及びカシア油の輸出は9.4 t、シナモンとカシアの含油樹脂の輸出は17.9 tである。2006-2007年のシナモン及びカシア油のインドへの輸入は19.7 tである。シナモンの増殖にあたり、定植に適した優れた苗木の不足は、主な問題である。選抜により得られた2-3ダースの優良種がかなりの市場を占めている。しかしながら、慣行の育種法は、交配、種子の発芽、選抜、栄養繁殖など非常に時間がかかる。種子繁殖の上で最も障害となるのは、交配で得られたシナモンは、収量、品質、精油含量、その他形態特性が広範囲にばらつくことである。現代の植物バイオテクノロジーは、伝統的育種にかかる時間を短縮させ、短期間で母本と同じ遺伝的背景を持つ個体を増殖可能である。このようにこの技術は、一定集団の均一性の維持に役立つ。本研究が最も強調することは、汎用されているシナモン、Cinnamomum verumの増殖である。一方、C. cassiaは植物組織培養での反応を比較するため、予備的な試験を行った。
目的シナモンの大量増殖方法の標準化
材料(品種,系統,産地,由来)Indian Institute of Spices Research (IISR) campus, Calicut, KeralaのCinnamon (Cinnamomum verum Berchthold and Presl)で栽培されている成木及び苗木(Cinnamomum cassiaについては記述なし)
外植片Cinnamomum cassiaの茎頂及び茎切片 Shoot tips and nodal segments of
初期培養Cinnamomum cassiaの茎頂及び茎切片を初期培養物誘導に用いた。培地は、6-ベンジルアミノプリン(BAP) 1 mg/Lとカイネチン(Kn) 0.5 mg/L添加Woody Plant培地(WPM)を用いた。汚染が酷く、培養物の多くが失われた。再分化したシュートは、植付21日後までに1-1.5 cmに達した。抗菌剤を噴霧した外植片を集めた場合は、汚染率は5%まで低下した。
シュート増殖Cinnamomum verumのマルチプルシュート形成に最も効果的であった培地、BAP 3 mg/LとKn 1 mg/Lを添加したWPMをC. cassiaのマルチプルシュート形成に用いた。カシアの場合、同培地で継代20-30日で最高10シュートのマルチプルシュートが誘導された。
発根活性炭2 g/Lを含むWPMで、最高2本の発根が誘導された。発根は、インドール酪酸0.5 mg/L、ナフタレン酢酸2mg/Lと活性炭2 g/Lを含む培地でも観察された。
馴化条件
鉢上げ・定植
栽培条件
再生植物体の形質
分析した成分
成分の抽出法
分析法
備考