植物名 | ホソバオケラ |
ラテン名 | Atractylodes lancea De Candole |
文献コード | Atractylodes_lancea-Ref-1 |
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年) | Shoyama Y et al, Shoyakugaku Zasshi 41(4): 313-317 (1987) |
要約(和訳) | ホソバオケラAtractylodes lancea DC.の茎頂をBAP(1及び2.5 ppm)とIAA(1 ppm)を添加した培地で4週間培養した.シュートをBAP 5 ppmとIAA 1 ppm添加培地で7週間継代培養したところ,切片当たり約11本のシュートが形成した.一方,BAP 2.5 ppmとNAA 1 ppm添加培地で培養したところ,マルチプルシュート形成と細胞集塊の形成が誘導された.引き続き,これらのシュートをオーキシン(IAA、NAA及びBA)を含む培地あるいは植物ホルモン無添加培地へ移植したところ,発根が誘導された.オーキシンのかわりにGAを含む培地,あるいは植物ホルモン無添加培地にGAを添加した培地では,塊茎の肥大が観察された.その移植は良好であった. |
目的 | 種子が付かず栄養繁殖でしか増殖できない本植物のクローン増殖法の確立 |
材料(品種,系統,産地,由来) | 国立衛生試験所北海道薬用植物栽培試験場(現:独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部)由来植物 |
外植片 | 休眠打破処理した根茎を殺菌したバーミキュライイトに植え,形成したシュートを5%次亜塩素酸ナトリウムで10分間,70%エタノールで30秒間殺菌後,滅菌水で2回洗浄後,実体顕微鏡下で取り出した2枚の葉原基をもつ長さ0.5-1 mmの茎頂 |
初期培養 | 外植片(茎頂)からのシュート誘導:MS培地 + 3%ショ糖 + IAA 1 ppm + BAP 1又は2.5 ppm,25℃,連続照明,4週間 |
シュート増殖 | MS培地 + 3%ショ糖 + IAA 1 ppm + BAP 5 ppm,25℃,連続照明,7週間,1シュート切片から11本のシュートが形成。このシュート形成能は、最低約5年間は継続。 |
発根 | MS培地 + 3%ショ糖 + IAA, IBA , NAA, ABA, GA (いずれも0.5, 1, 2 ppm)又はホルモンフリー,25℃,連続照明,6週間,2葉柄を含むシュート切片が発根,GA 2 ppmが根の肥大に最も効果的 |
馴化条件 | 記載無し |
鉢上げ・定植 | バーミキュライトへの植出は良好 |
栽培条件 | 記載無し. |
再生植物体の形質 | 記載無し |
分析した成分 | 記載無し |
成分の抽出法 | 記載無し. |
分析法 | 記載無し. |
備考 | |