要約(和訳) | この論文では,物理的および化学的な方法による Coptis chinensis の同調的な胚発生について報告した.体細胞胚発生は,0.5 mg/L 2,4-D と 0.2 mg/L NAA を含む MS 培地で誘導され,0.5 mg/L ABA と 0.2 mg/L NAA を含む MS 培地で 2 週間培養後,メッシュサイズの異なるふるいで体細胞胚を分離した.その結果,この方法により 60-85% の体細胞胚の同調率を達成した.結論:植物の体細胞胚発生とその同調のカギは,適切な植物成長調節因子を適切な濃度で与えることにより体細胞胚の発達をコントロールすることにあり,ふるいを使うのは単に同じサイズの体細胞を得るための方法である. |