植物名 | |
ラテン名 | Coptis teeta |
文献コード | Coptis_teeta-Ref-1 |
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年) | Tandon P and Rathore T.S., Plant Cell, Tissue and Organ Culture 28: 115-117 (1992) |
要約(和訳) | Coptis teeta の無菌播種した発芽種子より取り出した胚軸切片を 2,4-D と Kin を含む MS 培地上培養することにより,カルス培養系を確立した.このカルスを Kin を含む 1/2 MS 培地上で 6-7 週間培養することでマイクロシュートが得られた.さらに切り出したマイクロシュートは IBAを含む 1/2 MS 培地上で発根し,幼植物体の再生に成功した. |
目的 | 根茎にベルべリンを含み、発熱、マラリア、腰痛に対して使われる一方で、繁殖力がとても弱く、乱獲により生息数が大きく減少してきているCoptis teetaのカルス培養からのシュート誘導による大量増殖法の確立 |
材料(品種,系統,産地,由来) | インドのArunachal PradeshのMayodia(標高2800m)で採取し、Shillong(標高1500m)のNorth-Eastern Hill大学の植物園で維持している植物由来の種子 |
外植片 | 種子 |
初期培養 | 有効塩素濃度 1-1.2% の次亜塩素酸ナトリウムで種子を 10 分間殺菌し、2.9 μM の IAA、及び、0.5 μM の Kin を含む MS 培地に播種し、10℃、10 時間照明 (20 μmol/m2・s) の条件で発芽させた。20 日齢の発芽種子から、約 1 mmの胚軸切片を取出し、種々の濃度の植物成長調節因子を含むMS培地で、10-25℃(5℃刻み)、10 時間照明 (30 μmol/m2・s) の条件で培養した結果、 10℃、4.5 μM の 2,4-D、及び、0.5 μM の Kin を含む MS 培地上で胚軸切片を培養した場合に 15 日で 65% の切片からカルス形成が確認され、6 週間で胚軸切片が黄白色のもろいカルスで覆われた。得られたカルスは、同培地で約 2 年間継代した。 |
シュート増殖 | 分化には、15℃ が最適。4.6 μM の Kin を含む 1/2 MS 培地で、6-7 週間培養することで、55% のカルスから 7-8 のシュート |
発根 | 4.9 μM の IBA を含む 1/2 MS 培地で 5-6 週間培養することで、65% のマイクロシュートより 6-8 本のしっかりとした根が発根。 |
馴化条件 | 根がよく発達し、4-5 ㎝ に生育した植物を苔で覆われた腐植土を入れた鉢へ移植・馴化、温室条件で 40% が生存 |
鉢上げ・定植 | 記載無し. |
栽培条件 | 記載無し. |
再生植物体の形質 | 生存株は形態学的に同一 |
分析した成分 | 記載無し |
成分の抽出法 | 記載無し. |
分析法 | 記載無し. |
備考 | |