植物名 | トウイノコズチ |
ラテン名 | Achyranthes bidentata Blume |
文献コード | Achyranthes_bidentata-Ref-1 |
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年) | Gnanaraj W.E. et al, Asian Pacific Journal of Tropical Biomedicine 2(1): 1-5 (2012) |
要約(和訳) | (方法) A. aspera及びA. bidentataの若いシュートを収穫し,0.1%のHgCl2で表面殺菌後,約1 cmの節切片を調製し,外植片として使用した.外植片は,3%のショ糖,0.6% (w/v)の寒天,種々の濃度・組み合わせのBAP,Kin,NAA,IAAを含むMS培地に置床した.(結果) MS培地上で,節切片は偶発的に増殖したが,BAPやKINを加えることでその頻度は高まり,3 mg/L のBAPを含むMS培地でシュート形成頻度が最も高かった.また,外植片あたりのシュートの数は5 mg/LのBAPを含むMS培地で,シュートの長さは 3.0 mg/L の BAP を含むMS培地で,それぞれ最大となった.発根頻度,シュートあたりの発根数,根長は,1 mg/LのIBAを含む1/2MS培地で最大を記録した.70%の幼植物体でポリカップへの植出しに成功し,68%の植物が温室条件で馴化した.また,65%の植物がフィールドに活着した.(結論) これら結果は,新芽を含む節を用いる方法が,信頼性のある新たなA. aspera及びA. bidentataのクローン増殖法であることを示している.また,高効率なシュート及び根の増殖率と馴化後の活着率は,本方法が容易に商業規模での大量栽培に応用可能であることを示している. |
目的 | 重要な薬用植物、Achyranthes aspera 及び A. bidentataについて節切片を外植片とする試験管内増殖法を確立する。 |
材料(品種,系統,産地,由来) | Kollimalai, Salem, Tamil Nadu, Indiaで収集し、温室およびハーブガーデンで育成したA. aspera L. 及び A. bidentata Blume |
外植片 | 若いシュートを収穫し、流水洗浄後、0.1%のバビスチンで処理し、蒸留水で洗浄した。0.1%のHgCl2で1分間表面殺菌し、蒸留水で2回洗浄した。再度0.1%のHgCl2で1分間表面を殺菌し、滅菌水で3~4回洗浄した後、約1 cmに切った節切片 |
初期培養 | 3%のショ糖、0.6% (w/v)の寒天、種々の濃度・組み合わせのBAP、Kin、NAA、IAAを含むMS培地上、25±2℃、2000 luxの光で12h明期の条件で培養 |
シュート増殖 | 3 mg/L の BA P を含む 3% のショ糖、0.6% (w/v) の寒天を含むMS培地で培養した際に最も高頻度にマルチプルシュート形成 (94.7%、外植片あたりのシュート数:4.6本、シュート長:4.2 cm)。ただし、シュート数は 5 mg/L の BAP 添加で最大 (9.5本)。 |
発根 | 1 mg/L の IBA を含む 3% のショ糖、0.6% (w/v) の寒天を含むMS培地で培養した際に、最も高頻度に根形成 (74.7%、シュートあたりの根数:9.4本、根長:5.2 cm)。 |
馴化条件 | 根が5 ㎝に伸びた小植物体を取出し、寒天を流水でよく洗い流し、滅菌した庭土と砂を3:1で混ぜたものを詰めたポリカップに植出し、ポリポロピレンの袋で覆って、8時間ごとに10xMS液体培地を潅水しながら15日間育成。 |
鉢上げ・定植 | 15日間育成し馴化した個体 (生存率70%) を鉢に植出し。 |
栽培条件 | 温室条件で栽培 |
再生植物体の形質 | 記載無し. |
分析した成分 | 記載無し. |
成分の抽出法 | 記載無し. |
分析法 | 記載無し. |
備考 | |