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組織培養物及び効率的増殖法_文献

植物名オオバコ
ラテン名Plantago asiatica L.
文献コードPlantago_asiatica-Ref-1
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)Makowczyńska J and Andrzejewska-Golec E, Acta Soc. Bo t. Pol., 69: 245-250 (2000)
要約(和訳)オオバコの直接的な不定胚形成の初期段階を光学顕微鏡下で観察した。オオバコカルスでは、体細胞形態形成と体細胞不定胚形成が同時に生じていた。
目的これまでに報告のないオオバコの体細胞不定胚の誘導
材料(品種,系統,産地,由来)東京大学理学系研究科附属植物園由来の種子
外植片種子
初期培養2%次亜塩素酸ナトリウム溶液で10分間殺菌し,滅菌水で3回洗浄後、0.2 mg/l カイネチンと1 mg/lジベレリンを添加したMurashige and Skoog (MS)培地(0.7% Difco Bacto Agarで固化)で無菌的に発芽させた(発芽までは暗所,発芽後は照明下で培養)実生(4週間)の胚軸,幼根及び子葉.
シュート増殖不定胚形成能を有するカルスの誘導のため,外植片を0.5又は1 mg/l 2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)と0.2 mg/l ベンジルアデニン(BAP)を添加したMS培地で培養.幼根を外植片とした場合が最もカルス誘導が良好で,1 mg/l 2,4-Dと0.2 mg/l BAP添加培地で培養した幼根より,球状の不定胚と多数の子葉のある魚雷型不定胚が形成(移植0代).6週間培養後の移植0代のカルスを0.5 mg/l 2,4-Dと0.2 mg/l BAP添加,または0.2 mg/l αナフタレン酢酸(NAA)と0.2 mg/l BAP添加,あるいは0.5 mg/l BAPのみを添加したMS寒天培地に移植し6週間培養(移植1代).球状不定胚,心臓型不定胚の形成と不定根形成,異常な魚雷型不定胚形成を観察.得られたマイクロシュートは正常な葉緑体,気孔,オオバコ科特有の先端のある毛の形成を観察.異常な体細胞不定胚形成を防ぐため,移植1代のカルスを移植2代以降は,0.5 mg/lアブシジン酸(ABA)と1 mg/l BAP添加MS培地で培養(移植2-5代).幼根由来の移植5代のカルスでは,多数のマイクロシュート形成を観察.
発根
馴化条件
鉢上げ・定植
栽培条件
再生植物体の形質
分析した成分
成分の抽出法
分析法
備考