植物名 | ヤマノイモ |
ラテン名 | Dioscorea japonica Thunb. |
文献コード | Dioscorea_japonica-Ref-1 |
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年) | Kadota M and Niimi Y, Scientia Horticulturae 102: 461–466 (2004) |
要約(和訳) | ヤマノイモ(Dioscorea japonica Thunb.)のエリート品種の大量増殖法を改良した. 初回培養時,新鮮重は0.1%ジェランガム培地で633.0mgと最大となり,0.2%では204.3mgだったが,0.1%ジェランガム培地では水浸状個体数が多くなった.シュート伸長には,節数(それぞれ6.9,2.1個),新鮮重(各,283.4,51.9g)で,液体培地が固体培地より優れていた.0.44mMのBA添加で,節数7.0個,シュート数2.6本及び新鮮重336.0mgとなった. LS液体培地の量(40mL,20mL)では,節数(各18.6,5.6個),シュート数(3.6,2.7本)及び新鮮重(783.0,278.0mg)となり,40mLの培地量が優れていた. 静置培養では,回転培養より節数,新鮮重ともに増加していた.発根においては,寒天とジェランガム培地は液体培地より発根率は優れていたが,発根数は劣っていた.順化した苗には,主な形質について変異は確認されなかった. |
目的 | 液体培地と固形培地による大量増殖法の検討。 |
材料(品種,系統,産地,由来) | ヤマトイモのエリート品種‘Toyama senju’ |
外植片 | 温室で栽培の植物体から茎の先端部を取り出し、アンチホルミンで15分間の表面殺菌後、数回洗浄し、 2–5 mmの長さで2-6枚の幼元基が付いた茎頂を顕微鏡下で摘出 |
初期培養 | 0.044μM NAA、0.44μM BA、2% ショ糖を含むLS固形培地(02% ゲランガム)を用い、ガラス試験管(25×150mm)に20mLの培地を入れ、50μmolm-2s-1での16時間照明、25±1oCで培養した。 |
シュート増殖 | 培養シュートから節を切り出し、0.044μM NAA、0.44μM BA、2% ショ糖を含むLS液体培地で液体静置培養(培地40mL)。 |
発根 | 0.044μM NAA、0.44μM BA、2% ショ糖を含むLS固形培地(0.2%ゲランガム)で12週間。 |
馴化条件 | 60×60mmポットにバーミキュライト:土(1:1)を入れ、ミストが当たる場所に2週間、その後、温室で2週間 |
鉢上げ・定植 | 記述なし |
栽培条件 | 記述なし |
再生植物体の形質 | 順化後の植物体に変異は見られない |
分析した成分 | |
成分の抽出法 | |
分析法 | |
備考 | |