植物名 | クヌギ |
ラテン名 | Quercus acutissima Carruthers |
文献コード | Quercus_acutissima-Ref-1 |
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年) | Okamura M. et al., Journal of Forest Research 6: 63-66 (2001) |
要約(和訳) | クヌギのエンブリオジェニックカルスは、エンブリオジェニック培養物によって首尾良く誘導され、植物はカルスから再生した。関係する技術の発達は、この種における大量増殖と遺伝子組換えを可能にするだろう。IBAとBAを添加したMS培地で培養後、未熟胚から摘出された胚軸外植体(すなわち、子葉を除いた胚)からエンブリオジェニック培養物が形成された。子葉外植体からのエンブリオジェニック培養物を誘導する試みは成功しなかった。2,4-Dを添加したMS培地において、エンブリオジェニック培養物から高率にエンブリオジェニックカルスが誘導された。しかし、BAはエンブリオジェニックカルスの形成を阻害した。試験した7つの全てのセルラインにおいて、MS培地でエンブリオジェニックカルスからの体細胞胚の成育が生じた。体細胞胚の発芽は、植物生長調節剤無添加の1/2MS培地で誘導された。最終的に土壌で成育する馴化植物が得られた。 |
目的 | クヌギの効率的なエンブリオジェニックカルス形成とエンブリオジェニックカルスからの植物体回復 |
材料(品種,系統,産地,由来) | 茨城県林業技術センタークローンバンク内の三種類精英木(醍醐3号、北茨城2号、筑波2号)の接ぎ木クローンから放任受粉で得られた種子を採集した。 |
外植片 | 未熟ドングリと完熟ドングリ |
初期培養 | 果皮と種皮を除去し、70%エタノールで1分、6%過酸化水素水で15分、胚を表面殺菌し、無菌条件下で滅菌蒸留水を用いて洗浄した。その後、胚軸外植体はエンブリオジェニック培養物誘導のため、5 μM BAと 5 μM IBAを添加したMS培地で培養された。 |
シュート増殖 | (エンブリオジェニックカルス誘導、体細胞胚誘導)5 μM 2,4-Dを添加したMS培地で、エンブリオジェニック培養物からエンブリオジェニックカルスが誘導された。その後、ホルモンフリーMS培地でエンブリオジェニックカルスから体細胞胚が形成された。 |
発根 | (体細胞胚 の発芽)体細胞胚は、ホルモンフリー1/2MS培地で発芽した。 |
馴化条件 | 幼植物はバーミキュライトを詰めたポットに移植し、温室内で馴化した。 |
鉢上げ・定植 | 記載無し |
栽培条件 | 記載無し |
再生植物体の形質 | 記載無し |
分析した成分 | 記載無し |
成分の抽出法 | 記載無し |
分析法 | 記載無し |
備考 | |