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組織培養物及び効率的増殖法_文献

植物名カラスビシャク
ラテン名Pinellia ternata Breitenb.
文献コードPinellia_ternata-Ref-1
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)進士ら, 植物組織培養, 8(2), 129-132 (1991)
要約(和訳)培養中のカラスビシャク植物個体の生長を経時的に調べた.塊状体 (塊茎様の組織塊) を, IAA 0.25mg/L, BA 0.5mg/L添加のMS培地で液体振とう培養し, 培養13日目,27日目,41日目,54日目に,各器官の乾物重を測定し,生長解析のパラメーターと各器官への乾物分配率を算出した.相対生長率は培養開始時に最大で,その後,次第に低下し,生長速度は培養期間〔13-27日目〕で最大値を示した.各器官への乾物分配率から培養固体の生長の様相をみると,培養前半期で主に葉身と葉柄が生長し,後半期で主に塊状体が生長する経時的パターンを示した.一定期間に得られる塊状体乾物重と塊状体を得るためのコストから評価すると,最適培養期間は41日間であった.
目的土壌順化を経ずに,畑に植え付けるための種苗用塊茎を得るための培養法における、カラスビシャクの生長の様相の経時的調査.
材料(品種,系統,産地,由来)(株)ツムラの生物・化学研究所で栽培されているカラスビシャク植物個体
外植片塊茎切片(約8mm3)
初期培養
シュート増殖初期培養で得た塊状体をフラスコ当たり 8.19~8.45 g (塊状体の乾物率:乾物重/生体重は 0.107),計20フラスコ接種した.培地は初期培養時と同条件の液体培地で,培養器は500mL広口三角フラスコを用い,フラスコ当たり200mLの培地を分注.振とう速度は60rpm,光条件は明/暗:16hr/8hr(明期:2300lux)とした.培養開始後,13日目,27日目,41日目,54日目にそれぞれ5フラスコを調査.
発根根の乾物重は培養54日目まで増加し続けた.
馴化条件
鉢上げ・定植
栽培条件
再生植物体の形質
分析した成分
成分の抽出法
分析法
備考