薬用植物総合情報データベース

組織培養物及び効率的増殖法_文献

植物名ホウノキ(ホオノキ)
ラテン名Magnolia obovata Thunb.
文献コードMagnolia_obovata-Ref-2
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)Park, IS, et al., Journal of Wood Science 58: 64-68 (2012)
要約(和訳)医学的に重要なMagnolia obovataの成熟種子から誘導した体細胞胚形成経由での植物体再生法を開発した。最初に、0,1,5,10μMのGA3を含むMS培地またはB5培地で半分割した成熟種子を1か月培養し、その後残り半分割種子をGA3を含まない1/2MSまたはB5培地に移した。GA3を含まない培地に移してから1ヶ月後に、胚様体塊(PEM)が観察された。MS培地+1μM GA3の初期培養後のPEMの形成頻度は28%で、他の試験区よりも高かった。 PEMから形成された体細胞胚を、成熟のために1/2MS培地またはB5培地で培養し、その後、発芽のために新しい培地に移した。正常な葉と根を伴う発芽は80%以上であった。体細胞胚由来の小植物体は順化のため土に移したところ、生育を続けた。
目的本研究の主な目的は、胚様体塊(PEM)の形成およびM. obovataの成熟種子からの完全な小植物体の再生を誘導することである。
材料(品種,系統,産地,由来)成熟種子は、2007年8月16日、東京都府中市の東京農工大学にある約60年生のM. obovataの樹から収集した
外植片種子は、70%エタノール中に2分間浸漬後、 数滴のTween 20を含む6%次亜塩素酸ナトリウムの溶液に30分間浸漬し、 滅菌蒸留水中に10分間浸漬(合計5回繰り返す)。次に、 0.01M HClに3分間浸漬; 滅菌蒸留水中に5分間浸漬した(合計3回繰り返す)
初期培養M.obovataの成熟半数体からのPEMの誘導には、MS基礎に1μM GA3の添加が適していた。
シュート増殖PEMからの体細胞胚の誘導のため、半強度のMS基本培地またはB5基礎培地+ 30g / Lスクロースおよび3g / Lゲランガムで、毎月培地更新して25℃で暗黒条件で培養した
発根
馴化条件小植物体は、4ヶ月間培養した後、鉢上げのための土壌(ピートモス、バーミキュライト、パーライト; v / v、1:1:1)に移した。
鉢上げ・定植記載なし
栽培条件記載なし
再生植物体の形質
分析した成分
成分の抽出法
分析法
備考