薬用植物総合情報データベースについて
データベース構築の目的
[行政支援の観点から]
漢方薬の品質、有効性及び安全性確保と日本薬局方収載生薬の高度利用、国内における薬用植物栽培振興に貢献する。
[生物資源研究支援の観点から]
漢方製剤原料となる貴重な遺伝資源の確保、維持及び生物資源を基盤とする研究活動、産業振興に寄与する。
データベース構築の方法
- 日本で流通する重要漢方処方に配合される生薬約75種を中心に、日本で初めての総合的薬用植物データベースを構築する。
- 各種測定データを総合情報データベースに登録し、付加される情報は、実測データを基盤とし、必要に応じて他のサイトへのリンクが可能。
- 完成したデータベースは、医薬基盤・健康・栄養研究所に設置するサーバで公開。
データベース構築によって期待される効果
- 輸入に依存している(約9割)重要生薬の国内栽培振興の推進
- 有用で安全な国産生薬が流通
- 将来の研究利用を見据えた貴重な遺伝資源の確保及び維持に寄与
本研究の財源
厚生労働科学研究費補助金 創薬基盤推進事業
「漢方薬に使用される薬用植物の総合情報データベース構築のための基盤整備に関する研究」(H22-創薬総合-一般-013)
研究代表者 川原信夫(医薬基盤・健康・栄養研究所薬用植物資源研究センター長)
研究協力体制
このデータベースは、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所薬用植物資源研究センターを中心に、国立医薬品食品衛生研究所、大学、製薬企業、製薬関連団体等からなる研究体制により整備を進めています。
- ・主研究機関
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所薬用植物資源研究センター
- ・研究分担機関
国立医薬品食品衛生研究所、富山大学和漢医薬学総合研究所、金沢大学大学院薬学研究科、岐阜薬科大学、慶應義塾大学薬学部
- その他研究協力団体
(独)医薬品医療機器総合機構、日本漢方生薬製剤協会、日本生薬連合会、東京生薬協会、日本試薬協会 等
(いずれも順不同)
モデル生薬について
日本国内に流通する生薬のうち、代表的な産地やロットのものを研究協力製薬企業、製薬関連団体より提供を受けた、いわば生薬を代表する標本です。これらの標本(試料)は医薬基盤・健康・栄養研究所において保管されています。
本データベースを論文等に引用される場合に推奨される形式
「薬用植物総合情報データベース」(http://mpdb.nibiohn.go.jp/)
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所薬用植物資源研究センター (2013-)
(20**年*月**日(検索日)).
または、
Comprehensive Medicinal Plant Database (http://mpdb.nibiohn.go.jp/)
Research Center for Medicinal Plant Resources, National Institute of Biomedical Innovation, Japan. (2013-)
(20**/*/**(the date of the search)).
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